シクフォニ、ファイナル公演で魅せた革新的なライブ体験
2.5次元タレントグループ「シクフォニ」が2023年12月13日と14日、東京・LaLa arena TOKYO-BAYにて、
待望のワンマンライブ『SIXFONIA One Man Live【Six-tuation】vol.Ⅱ -Virtual-』のファイナル公演を開催しました。このライブは、10月26日の完全無料3Dオンライン公演から始まり、その後大阪・おおきにアリーナ舞洲での公演を経て関東圏に進出したもので、
新たなスタイルのライブエンターテインメントとして大注目を浴びました。
新たな体験、空間を越えたパフォーマンス
初めての3D公演を経て迎えたリアル公演は、メンバー自身が3D空間で構築された世界を現実に再現する、
まさに2.5次元の醍醐味を体感できるステージでした。総動員数はなんと36,000人を超え、観客はその新しい試みに圧倒されました。ライブ全体のテーマは「撃ち放てPride___。」。シクフォニのメンバーたちが抱く情熱や前進する意志が込められています。
当日は開演前から会場の熱気は最高潮に達し、オープニング映像が流れると、
彼らが2階建てステージの上階から華やかに登場。最初を飾った曲「J0KER×JOK3R」で、ファンの期待感が一気に高まりました。
定番の盛り上がりと新しい楽しさ
曲が進むにつれて、会場はさらに熱狂の渦に飲み込まれ、炎が上がる演出に観客は大興奮。特に「Burnit All」を歌い上げた瞬間、
彼らの心を一つにしたパフォーマンスが会場を揺らし、シクファミ(ファンの名称)のテンションは最盛期に達しました。
MCパートでは、メンバーが自ら声出し担当を務め、多様なインタラクションが展開されるなど、
観客との距離が一層近づく様子が見受けられました。メンバーが直接与える呼びかけに対し、ファンが応えていくその一体感は、
シクフォニの魅力を一段と引き立てていました。
メンバー各自の個性が光るソロパフォーマンス
ソロコーナーとなると、メンバーたちがそれぞれ異なるスタイルで観客を魅了しました。
例えばすちが響かせたロック曲「BURN-OUT」では、エモーショナルな歌声に観客もシンガロングで返しました。暇72の憂いを帯びた「最酊。」や、
LANの切なさを感じさせる「灯」など、それぞれの個性が融合し、パフォーマンスの幅広さを示すことに成功しました。
ライブの集大成に向かって
ライブの後半にかけて、再び全員で登場し、グループの新たなサウンド「Genesix」を披露。各メンバーのパフォーマンスが見事に絡み合い、
彼らの成長と結束を強く感じさせました。その後、観客とのコール&レスポンスが続く中、
ライブのクライマックスへと進んで行きます。特に「Shout on Three!」では、観客と一体となり、
まるで一つの生命体のように会場が揺れ動きました。
終演後のサプライズ発表!
公演終了後、来る春にセカンドライブツアーが開催されることが明らかにされ、さらに会場は歓喜の渦に包まれます。皆が一体となり、次なる挑戦へと期待を抱く瞬間が生み出されました。
シクフォニが切り拓いた新たなステージ点を証明するこの公演は、その革新性やメンバーの個性が際立ちました。これからの彼らの動向にますます目が離せません。
文:森朋之(音楽ライター)