廃校を舞台にアートが交差する「OPPES倉庫美術館」の魅力とは
千葉県香取郡東庄町に位置する旧石出小学校。この廃校の校舎内で、2025年11月29日(土)と30日(日)の2日間限定で「OPPES倉庫美術館」が開催されます。一般社団法人オンラア未来会議が主催し、アートと地域の関わり方を模索する実践的なプロジェクトです。
OPPESのビジョンと背景
OPPESは、「制作と廃棄」や「東京中心主義」といった現代アート界が抱える課題に対峙しています。特に、旧石出小学校を活用することで、アーティストから作品を無償で預かり、地域での展示権を得るというシステムを構築。これにより、アーティストと地域社会の新たな価値を生み出す試みです。
また、OPPESはプロのインストーラー不足という別の課題にも取り組んでいます。地元の工務店を利用して、作品設置に関する技術を地元へ伝授することで、職人たちがアートインスタレーションの設置を手掛ける仕組みを作り出しています。こうした活動が、子どもたちや地域の学生に新たな技術を移転する機会を提供し、次世代のアーティストを育成する拠点となっているのです。
参加アーティストたち
このプロジェクトには、時代をリードするアーティストたちが集います。久保寛子は、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」や「国際芸術祭あいち2025」にも参加している実力派。市原えつこは、「2025年大阪・関西万博」の日本館クリエイターとしても注目されています。また、ポップカルチャーの美を定義するYOUCAや、彫刻家の松村要二、画家の石田尚志など、さまざまな才能がこの廃校に集結します。
フェスティバルトウノショウとのコラボ
OPPES倉庫美術館は、同日に開催される地域創生イベント「第1回フェスティバルトウノショウ」との融合を図ります。このイベントは、地域の伝統的な祭りを再編することを目的としており、失われつつある文化を再生しようとしています。アートと地域の盛り上がりが交差する、重要な歴史的瞬間となることが期待されています。
開催概要
- - イベント名: OPPES倉庫美術館
- - 会期: 2025年11月29日(土)・30日(日) 10:00~16:00
- - 会場: 旧石出小学校(千葉県香取郡東庄町石出1599)
- - 入館料: 一般1,000円、学生500円、未就学児は無料
- - 事前予約: 不要
地域の子どもたちを含む、すべての人々が参加し、新たなアートの可能性を体験できるこの機会をお見逃しなく!