幕張ベイエリアの潜在力を発掘する住民対話報告会を開催
2026年6月30日、千葉市美浜区にて一般社団法人ウェルビーイング・ライフジャーニー機構(WLJI)が主催する報告会が開催されました。タイトルは『知ってるようで、知らないまち。』で、地域の住民、事業者、地域活動者を対象に行ったヒアリング調査の結果を報告しました。
調査の背景
WLJIは、幕張ベイタウン・ベイパークを一つの生活圏と見なし、住民が「よく生きる(ウェルビーイング)」ための支援を目指して設立された非営利法人です。日本国内では社会的つながりが弱まり、2025年の世界幸福度ランキングで7か国中最下位の55位となっている中、WLJIは「聴くこと」を通じて地域の課題を明らかにし、解決の糸口を見つけようとしています。
ヒアリング調査の概要
調査は2026年2月から5月にかけて行われ、幕張ベイタウン・ベイパークの住民や地域の事業者、活動者から29件(30名)を対象とした個別インタビューを実施しました。各インタビューは60〜90分の対面により行われ、参加者は様々な世代や居住歴を持つ方々です。
主な質問内容は、地域との関わり方やその変化、地域に対する印象、気になる課題、そして活用できていない資源と将来への期待についてです。
調査結果の分析
これらのヒアリング結果を分析した結果、地域が持つ資源は「ヒト」「コト」「バ」「知恵」「環境」という5つのカテゴリーに分類され、合計39項目が抽出されました。また、住民が抱える「こうだったらいいのに」という未充足の欲求も10項目として整理され、次の3つの課題モデルとして提示されました:
- - 表層課題:日常的な接続不足
- - 構造課題:情報・リソースの循環不全
- - 心理課題:心理的距離や最初の一歩への躊躇
例えば匿名で寄せられた声には、「自分の経験を地域で活かしたい」、「子育て世代とシニア世代の交流の場が欲しい」、「地域活動の情報をもっと知りたい」などがありました。これらの意見からは、地域に関与したいという意欲を持つ人がいる一方で、それを実現する機会が不足していることが分かります。
WLJIの役割と今後の展望
WLJIはこれを地域の人的資本や関係資本を可視化し、循環させていくためのスタート地点と捉えています。今後は住民をつなげるプラットフォームとして機能し、自治会や商店街とは独立した役割を担っていく計画です。
代表理事の松村直輔氏は、「今回のヒアリングは30件に過ぎません。これを『答え』とはせず、地域の小さな声を大切に扱い、その実証データとしてブラッシュアップしていきたい」とコメントしています。
今後の活動予定
WLJIは、2026年7月31日には「まちの先生交流会」を開催し、住民同士で得意分野を教え合う催しを企画しています。また、8月2日には地域情報をまとめるメディア「Bula! Makuhari Bay」を立ち上げるためのワークショップを予定しています。このメディアは地域住民や店舗の興味関心を取材し共有することで、地域に眠る資源を見える化することを目的としています。
さらに、行政や企業、学術機関との連携を通じて地域のウェルビーイングを促進するための研究協力も進めていく予定です。
地域のつながりを深め、住民のメンタルヘルスや幸福度を支える活動が今後も拡大していくことに期待が寄せられています。