市原湖畔美術館で「Re-collection」展開催
10月11日(土)より、千葉県市原市の市原湖畔美術館にて、特別展「Re-collection」が開催されます。この展覧会は、1995年に設立された文化施設「市原市水と彫刻の丘」のコレクションを基に、2013年にリニューアルオープンした市原湖畔美術館が歩んできた歴史の中で、700点以上の作品を収蔵してきた成果を披露するものです。
深沢幸雄を中心とした11人の作家の作品
本展では、日本を代表する銅版画家の一人、深沢幸雄を筆頭に、市原にゆかりのある11名の作家たちの作品を展示します。作品のテーマは「再コレクション(Re-collection)」。これは懐かしさや回想を意味する言葉であり、展示を通じて作家たちが見詰めてきた風景や過去の記憶を観覧者が感じ取ることができることを意図しています。
今回は、市原市のコレクションから厳選した約100点が一堂に会し、国民的に知られる作品やあまり公開されることのなかった大型の日本画や油絵、さらには青磁など、多様な表現の数々を楽しむことができます。これは2026年の長期休館を前に、市原市のアートを再認識するための貴重な機会となります。
深沢幸雄の作品にかかる深い理解
本展では、深沢幸雄の作品を中心に、彼が芸術家として歩んできた道のりを展示します。彼の晩年まで熱心に取り組んだ銅版画制作から、彼の制作のインスピレーションとなった古道具や自身が開発した製版道具なども展示され、訪れる人が深沢幸雄の世界観に浸ることができる内容となっています。
さまざまな関連イベントも開催
展覧会を盛り上げるため、芸術の秋にぴったりな関連イベントも企画されています。まずは、日本画ワークショップが10月11日(土)に開催されます。このワークショップでは、参加者が和紙を使ったイラストボードに自分の好きなモチーフを描くことができ、完成した作品はそのまま持ち帰ることができます。
また、10月25日(土)には初心者向けのデッサン教室が行われ、日常にあるものを鉛筆で描く基礎を学ぶことができる内容です。
展覧会の基本情報
- 平日: 10:00~17:00
- 土曜・祝前日: 9:30~19:00
- 日曜・祝日: 9:30~18:00
- - 休館日: 月曜日(祝日の際は翌平日)
- - 入館料:
- 一般: 1,000円(団体800円)
- 高校生・65歳以上: 800円(団体600円)
- 中学生以下および障がい者等は無料
この展覧会は、展覧会自体がコレクションの新たな形を提案していると同時に、アートに触れる魅力を再確認させてくれる機会です。ぜひ、秋の一日を市原湖畔美術館で過ごして、アートの世界に触れてみてはいかがでしょうか。