金融教育を通じて子供たちの笑顔を育む「FESコンテスト」の成功

多世代が学び合う「FESコンテスト」

一般社団法人日本金融教育支援機構が主催する「FESコンテスト」が、東京都がオーガナイズする「令和7年度こどもスマイルムーブメント大賞」で優秀賞を受賞しました。このコンテストは、中高生が小学生に「金融の大切さ」を伝えるというテーマのもと、1分間の動画を制作する全国規模の教育イベントです。

こどもスマイルムーブメント大賞とは？

「こどもスマイルムーブメント大賞」は、東京都が推進する「チルドレンファースト」の理念を基にした子どもへの取り組みを評価する賞です。笑顔を育む企業や団体に光を当て、社会全体で子どもを大切にする流れを促進することが目的です。受賞は、実際に子どもたちが評価した結果として決まります。

FESコンテストの特徴

今年度のFESコンテストでは、897作品の応募があり、前回の503作品を大きく上回る数が寄せられました。また、10の府県で地区大会を開催し、金融教育に関するワークショップも多数実施。これにより、参加者の全国的なネットワークが広がりました。

学生の挑戦とサポート

コンテストは、中高生が自ら制作した動画を通じ、小学生を対象に金融について学ぶきっかけを提供しています。この取り組みには、大学生によるサポートも組み込まれており、「世代連鎖」をテーマにした教育モデルが構築されています。特に評価されたのは、小学生審査員の導入です。小学生が制作した動画を審査し、その意見が尊重されることで、より多くの子供たちが自分のこととしてお金の教育に関心を持つようになっています。

表彰式の盛り上がり

2023年11月29日に開催された表彰式では、小学生審査員たちが自ら受賞作品を選び、賞状を授与するというシーンが展開されました。小学生たちは、「お金の話に興味がわいた」「来年も審査したい」と語っており、金融教育の効果も明確に認識されています。

全国規模の拡大

FESコンテストは、その取り組みを全国に広げていく計画で、地域の講師たちの協力を得て、金融教育の機会を提供しています。都市部だけでなく地方でも金融教育の必要性が認識され、その機会が提供されています。また、金融教育に関するワークショップが全国各地で開催され、今後もさらに多くの地域に広がる期待が寄せられています。