株式会社QVCジャパン(以下、QVC)が2024年度の省エネルギー大賞において、省エネルギーセンター会長賞を受賞しました。これは、テレビショッピングを中心にマルチプラットフォームで通販を展開する企業としての活動が評価された結果です。QVCが行った省エネ活動は、2018年から始まったQVCの4K HDRテレビ放送がきっかけで、エネルギー利用量が増加したため、エネルギー管理の体制を見直し、持続可能な放送及び効率的な物流の実現に向けて行われました。
この取り組みは、本社オフィスと佐倉フルフィルメントセンターの2つの拠点で実施され、特に本社オフィスは放送スタジオ、コールセンター、データセンターなどを兼ね備えた複合型の施設です。エネルギー使用の6割以上を占める放送スタジオに焦点を当て、最新の放送技術を駆使して省人化を図り、スタジオセットの運用や深夜・早朝の再放送を見直しました。これにより、エネルギー効率が向上し、原油換算で205kL(削減率約5.9%)、CO2排出量640t(削減率10%)の削減を達成しました。
また、佐倉フルフィルメントセンターでは、各分電盤からの電力使用状況を記録し、分析。照明と空調のエネルギー使用量を重点的に見直し、高効率な機器とLED照明の導入により、2023年には2020年比で原油換算268.7kLの削減が実現しました。
QVCはエネルギー管理の体制を見直し、運営チームを設置。シミズ・ビルライフケアやQVCグローバルと緊密に連携し、情報交換を行うことで効果的な持続可能エネルギー管理を推進しています。社員に向けた啓発活動も強化し、エネルギーの無駄遣いを防ぐための取り組みを進めています。
今後は、より効果的な省エネ施策を講じるために、エネルギーモニタリングシステムを導入し、BEMS化を進める予定です。また、気候変動対策にも対応すべく、最新の技術情報を収集し、継続的な評価を行う姿勢を示しています。遮熱塗料および遮熱フィルムの導入検討を進め、全てのパッケージエアコンには省エネフィルターを導入済みです。さらに、大規模な省エネ診断も受けており、今後も運用の改善を続ける計画です。
QVCは「未来を彩るサステナブルなショッピング」を実現するため、地球(Planet)、人(People)、商品(Product)の3つの領域で新たな発想を取り入れ、持続可能な発展を目指しています。
最後に、「省エネ大賞」は、省エネルギーに関する優れた事例や技術を広く表彰し、省エネルギー意識の浸透を図ることを目的とした制度です。詳しい情報は、一般財団法人省エネルギーセンターのウェブサイトでご確認ください。
QVCジャパンは、動画を利用した楽しいショッピング体験を提供する企業です。アパレル、美容品、家電など多彩な商品を、商品のバックストーリーと共に紹介し、24時間365日、ウィンドウショッピングの楽しさとネット通販の便利さを兼ね備えたサービスを展開しています。各種SNSでも情報発信を行っており、BS・CS放送やQVC公式サイトでも視聴可能です。