IBIS2デモ飛行
2025-11-14 12:15:48

長崎県初!下水道管でのドローン『IBIS2』デモ飛行を実施

長崎県初!下水道管でのドローン『IBIS2』デモ飛行を実施



2023年10月16日、長崎市の西部下水処理場で、狭小空間点検ドローン「IBIS2」のデモ飛行が行われました。このデモは、株式会社Liberawareと九電ドローンサービス株式会社(QDS)が、長崎市上下水道局および九州支部長崎県部会の協力を得て実施したものです。約30名の関係者が集まり、ドローンの有効性と安全性が検証されました。

IBIS2とは?



「IBIS2」は、屋内の狭く暗い危険な空間に特化した世界最小級のドローンです。製品のサイズは194mm×198.5mm×58mm、重量は243g(バッテリー込み)で、日本製です。IBIS2は、過酷な環境での安定した飛行を実現し、高画質な映像を撮影する能力があります。この特性により、下水道管の内部といった従来の手法で点検が難しい場所にも容易にアクセスすることが可能です。

実施したデモの目的と成果



デモでは、第一にドローンを使った点検作業の有効性を確認することが目的でした。実際の下水道管内部(管径φ1800mm)の調査は、ビニール袋に収納したIBIS2を使用し、人が立ち入ることなく行われました。また、今回の下水道管は、深さ13m以上の地点に設置されているため、中間スラブが複数ある非常に複雑な環境でした。しかし、IBIS2専用の籠と電波中継器を最適な位置に配置することで、安全なオペレーションが可能となりました。

特に注目されたのは、IBIS2で撮影された映像をもとに点群データを生成し、管路内の詳細な現状確認が行えた点です。この点群データを活用することで、将来的な点検作業の正確性が向上する可能性が示されました。

参加者の意見



参加者からは「ドローンを用いての調査で、従来技術では手が届かなかった箇所の確認ができることが証明された」との声が寄せられました。特に、広範囲にわたる管路の健全性を把握するためのスクリーニング調査としての有効性が認識されたことが印象的です。外部アンテナの設置時に人が立ち入るなど工夫することで、ドローン調査の適用範囲の拡大が見込まれるとのことです。

今後の展望



今回のデモを通じて、IBIS2の有効性が再確認され、広く周知される良い機会となりました。LiberawareおよびQDSは、現場の声を活かしながら、ドローン技術を駆使した点検手法の普及と新たな技術開発に注力していく方針です。

企業情報



  • - 九電ドローンサービス株式会社(QDS)は、2024年に設立された企業で、九州電力の子会社としてドローン技術を活用して各種点検を行っています。
  • - 株式会社Liberawareは、ドローン技術を用いた点検業務に特化した企業で、安全な社会の実現に向けたさまざまなサービスを提供しています。

今後も、IBIS2の進化が期待され、地域の安全性向上に寄与することが期待されます。


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