インクルーシブ映画上映会
2025-06-19 11:07:59

医療的ケア児と障がい児のためのインクルーシブ映画上映会が実現!

医療的ケア児・障がい児が楽しむ映画館の新たな形



『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』の上映会が、医療的ケア児や障がい児を対象とした特別なイベントとして、全国各地で成功裏に開催されました。このイベントは、NPO法人AYAが主催し、初めての試みとして映画館での映画鑑賞を実現したものです。

この上映会は、特に日常生活に医療的ケアが必要な子どもたちに向けたもので、家族にとっても待ち望まれていた瞬間です。イベントは3月22日の千葉県からスタートし、全25回開催され、延べ5,082人が参加しました。参加者の中には「映画館で、一緒に観ることができるなんて夢のよう」との声もあり、参加者全員にとって貴重な体験となったことでしょう。

NPO法人AYAの背景と活動



このプロジェクトの立ち上げには、治療や障がいのあるお子さんとその家族の気持ちに寄り添うNPO法人AYAの使命があります。彼らは、病気と闘う子どもたちの世界観を広げることを目的に、スポーツや芸術を通じた活動を行っています。医療的ケア児とは、日常献身的な支援が必要な子どもたちのことで、現在日本には約2万人いるとも言われています。また、障がいを持つ子どもの数は約90万人に上ります。

映画鑑賞のハードルとその克服



「映画館で映画を観たい」という多くのお母さんの声を受け、上映会の企画がスタートしました。医療的ケア児は、時として周囲に迷惑をかけてしまうのではないかという不安があるため、映画館での観賞には難しさが伴います。ですが、この催しでは、映画館を貸し切り、周囲を気にすることなく音や声を出しても大丈夫な環境を提供しました。医療従事者が現場にいることで、親も安心して映画を楽しむことができました。

登場する映画と上映会の様子



本イベントで上映された『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』は、親子で楽しめる作品として知名度も高く、参加者からは「この映画を通じて子どもが新たな経験をできた」との感想が寄せられました。上映中には、408名の子どもたちが感動を共にし、親たちもその瞬間を心に刻んでいました。

参加者の感想



参加者から寄せられたコメントの一部を紹介します。「映画を観ることが家族の夢だったので、今回のイベントは本当に感動的でした。」また、「医療的な配慮がされていて、安心して楽しめた」という声も多く、家族全員が一体となって楽しむことができたことが伝わってきました。さらに、障がいを持つ子ども同士が友達になる機会が持てたという意見もあり、自分の経験を豊かにする良い場となったことには嬉しさが隠せません。

今後の展望



NPO法人AYAは、より多くの地域での上映会を目指しており、全国37都道府県を巡る計画を進めています。今回の試みが、全国全ての医療的ケア児や障がい児にとっての希望となり、未来のインクルーシブな社会へとつながることが期待されています。

このような取り組みは、地域社会における意義深い経験を提供し、さらなる広がりを見せることによって、障がいのある子どもたちがより豊かな生活を送るための第一歩となるのです。


画像1

画像2

画像3

画像4

関連リンク

サードペディア百科事典: 映画ドラえもん 医療的ケア児 NPO法人AYA

トピックス(イベント)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。