高校生が挑む「LOCAL FISH CAN グランプリ2025」
日本の高校生が海の課題解決に立ち向かう「LOCAL FISH CAN グランプリ2025」。
この大会は、地域の課題魚を使った缶詰などのオリジナル商品を開発し、その魅力を広めるためのアイデアコンテストです。今年で5回目を迎えるこの大会では、全国から61チームが応募し、その中から厳選された9チームが決勝へ進出しました。
地域の海の課題を商品化する挑戦
参加する高校生たちは、地域の海で抱えるさまざまな課題を解決するため、自ら考えた商品を開発しています。たとえば、利用されずに捨てられてしまう魚や、環境問題に関与する魚を対象に、ビジネス視点を織り交ぜながら挑戦しています。これにより、商品化が実現し、地域活性化へつながっていくことを目指しています。
決勝進出チーム紹介
今年の決勝に進出した9チームは以下の通りです:
1.
徳島県立小松島西高等学校:『阿波乃黒鯛柚子味噌茶漬け【パウチ】』。クロダイの食害をビジネス視点で考えています。
2.
岡山高等学校:『シマレット〜ボラのぼっかけ〜【缶詰】』。環境改善されたボラを再評価し、地元料理に落とし込んでいます。
3.
兵庫県立香住高等学校:『但馬漁師のまかない缶 ~やまがれいのじゃう~【缶詰】』。価値が低い魚を活用し、持続可能な水産業の実現を目指します。
4.
新潟青陵高等学校:『未利用魚ーザ【パウチ】』。未利用魚となったエソを新たな食文化として提案。
5.
穎明館高等学校:『エイージョ【パウチ】』。食害魚から美味しいアヒージョを提案し、新たな革命へ。
6.
千葉商科大学付属高校:『市川のいちくわ【パウチ】』。東京湾の青潮問題に挑むインパクトある商品開発。
7.
栃木県立馬頭高等学校:『モロにサメの煮付け【缶詰】』。サメ食文化を復活させる取り組みです。
8.
北海道ニセコ高等学校:『北海道白銀トロガノフ【パウチ】』。国内でまだ知られていないシイラを活用した料理。
9.
北海道小樽水産高等学校:『魚醤油 おいシイラ!【瓶詰】』。未利用魚の新たな活用方法を模索しています。
決勝戦の詳細
決勝大会は2025年11月16日に東京都中野で開催されます。この大会では、地域の方々と連携しながら開発された商品と、そのプレゼンテーションによって最優秀賞が決まります。また、今回は「ものがたりフェス2025」での開催となり、様々なモノづくりの出展も楽しめます。
未来を見据えて
「LOCAL FISH CAN グランプリ」は、単なるコンテストに留まらず、地域の問題を考え、次世代の人たちにその大切さを伝える重要な活動です。高校生たちの勇気ある挑戦は、私たちにとっても、海を未来に引き継ぐための大切な一歩であり、応援したいと思います。これから彼らの活動に注目していきましょう!