新たな輸送手段で南房総の恵みをお届け！宿泊者のための特別な取組みとは

南房総の新しい農産物供給サービス

千葉県南房総市に位置する「グランドメルキュール南房総リゾート＆スパ」が、地域の魅力を引き出す新たな取り組みを始めました。この宿泊施設は、地元の道の駅から新鮮な農産物を直接仕入れ、それを宿泊者に料理として提供するという画期的なサービスを展開しています。この取り組みは、地域振興や観光振興、そして持続可能な社会の実現を目指すものです。

斬新な物流システム

このプロジェクトは、道の駅と連携し、ホテルの送迎バスを活用して市内の農産物を集荷します。具体的には、南房総市内の7つの道の駅が協力し、各直売所の農産物を集める仕組みです。道の駅は収穫状況を事前にホテルへ通知し、需要に応じた食材を発注。その後、定期的に届く農産物がホテルのレストランで料理として体験できる流れです。

こうした取り組みは、3月から試験運用が開始され、週に一度のペースで実施されています。参加している道の駅には、「富楽里とみやま」と「とみうら枇杷倶楽部」があります。それぞれの直売所から新鮮な野菜や果物、海産物が集められ、宿泊者に提供されます。

地元食材を利用したメニュー

グランドメルキュールでは、集荷された新鮮な農産物を取り入れた料理メニューが次々と登場しています。たとえば、道の駅で採れたキャベツを使った「鯵フライバーガー」や、同様のキャベツを活かした「キャベツと鶏肉のサラダ」、さらには「菜の花入りあさり汁」など、多彩な料理を提供中。これに加え、スナップエンドウやシイタケを利用した「ローストベジタブル」など、旬の味を楽しむビュッフェも人気です。ただし、仕入れ状況に応じて提供されない場合もあるため、訪問の際はその点も留意が必要です。

環境配慮と地域貢献

この取り組みは単なる食事提供にとどまらず、地元の農産物を活用することで、二酸化炭素の削減や食品ロスの軽減といった環境への配慮にもつながっています。また、地域の農業を支援し、一次産品の販路を拡大することに寄与することを目指している点も見逃せません。

南房総市は温暖な気候と美しい自然に恵まれ、おいしい農作物が豊富に育つ場所です。これを活かした新たな取り組みは、地域の観光振興にも寄与する意義深いプロジェクトと言えるでしょう。