市原市がゴルフ場利用協定を改訂、災害時の避難所機能を強化

市原市がゴルフ場利用協定を新たに締結

千葉県市原市では、自然災害の頻発化や大規模な地震の懸念に対応するため、ゴルフ場連絡協議会との間で災害時のゴルフ場利用に関する協定を改訂しました。この改訂は、地域における防災力を高めるための重要な一歩となります。

自然災害は年々増加傾向にあり、特に市南部の中山間地域では避難所までの距離が長く、住民が孤立するリスクが潜んでいます。このような現状を踏まえ、地元のゴルフ場を災害時の避難所として活用する取り組みが強化されることとなりました。

今回の改訂で特に注目されるのは、利用対象施設の拡大です。これにより、クラブハウスに加えて駐車場や浴場、充電スポットなども利用可能となります。この変化は、避難所としての機能を高めるだけでなく、観光客や地域住民が安心して避難できる環境を整えることに寄与します。

さらに、市は職員を派遣し、避難期間に応じた飲料や食料を手配して配給する新たな協力体制を構築します。これにより、避難生活を送る人々が当面の生活に困ることが少なくなります。相互の連携を強化し、効果的な災害対応を実現する狙いです。

更に、協力体制においては連絡責任者を指定し、迅速な情報伝達を確保する体制が新設されました。危機管理課長や各ゴルフ場の支配人が連絡責任者となり、災害発生時に必要な情報を速やかに伝達します。

この取り組みにより、避難所までの距離が長い地域において孤立や二次被災のリスクが軽減されることが期待できます。また、観光客や住民が安全に避難できる場所を地域内に確保することができ、安心して生活できる環境づくりが進むでしょう。

この協定は令和7年11月26日に締結され、協定締結者には市原市ゴルフ場連絡協議会会長の小川恭司氏と市原市長の小出譲治氏が名を連ねています。

市原市では今後も「ゴルフの街いちはら」として、地域の安全と活性化に向けた取り組みを推進し続ける方針です。詳しい情報は市原市の公式サイトをご覧ください。