アトピー患者向けアプリ「アトピヨ」が進化
アトピヨ合同会社が提供するアトピー患者向けの匿名画像SNS「アトピヨ」に、新しい機能が加わりました。その名も「つぶやきピヨ」。2025年8月21日から、文字のみでの簡単な投稿が可能になったのです。この機能によって、ユーザーは日常生活の悩みや気づきを文字で気軽に共有できるようになりました。
新機能「つぶやきピヨ」の魅力
これまでアトピヨでは主に画像を通じて症状やケアについて意見交換を行ってきました。しかし、「画像なしで気軽に質問や悩みを共有したい」といった声に応える形で、文字投稿機能が追加されました。これにより、アトピーに関する悩みを他の患者と気軽にやり取りしやすくなりました。
さらに、画像投稿においても新たにモザイク機能が導入され、他のユーザーが投稿した重症症例などの画像をぼかして表示できるようになりました。必要に応じて、センシティブな情報をどのように表示するか、ユーザー自身が選択可能となり、安心して利用できる環境が整いました。
機能の操作方法
「つぶやきピヨ」の文字投稿は、アプリ内の鉛筆のアイコンをタップすることで簡単に行えます。みなさんの日常的な悩みや疑問を、手軽に記録することができるのです。また、モザイク機能も直感的に使いやすく、画面右下の目のアイコンから簡単に切り替えられます。
アトピヨの誕生と成長
アトピヨは2018年7月、元アトピー患者である赤穂 亮太郎氏によってリリースされました。以来、アトピーに悩む方々を支援するアプリとして成長を遂げてきました。2025年8月現在、30,000ダウンロードに達し、67,000枚の投稿画像が寄せられています。特に、高い評価を受けているアプリとして、App Storeでは4.5、Google Playでは4.0という評価を獲得しています。
また、日本だけでなく、アメリカでもアプリがリリースされており、2,700万人のアトピー患者を持つ米国市場での展開も始まっています。さらに、京都府立医大を含む7つの大学病院と協力し、大規模なデータ解析を進めるなど、学術的な発展にも寄与しています。
今後の展望
日本には約130万人ものアトピー患者が存在します。「アトピヨ」は今後、製薬会社や医療機関と連携し、調査や製品開発に活用されることを目指しています。そして、新機能「つぶやきピヨ」の追加を通じて、ユーザーのニーズにしっかりと応えていけるアプリへと進化していくことでしょう。
このように、「アトピヨ」はただの症状共有アプリではなく、生活の一部としてアトピー患者を支え続ける存在に成長しています。今後もその動向に注目が集まります。