千葉大の新プロジェクト
2025-09-01 15:34:18

千葉大学が地域産業創出に向けた二つのプロジェクトを採択

千葉大学が二つのプロジェクトを採択



千葉県が推進する「令和7年度ちば地域産業創出実証プロジェクト補助金」について、国立大学法人千葉大学が代表申請者として2件のプロジェクトが採択されました。この補助金は、地域の特性や資源を最大限に活用し、地域産業の創出を目指す取り組みを支援するものです。今回は、千葉の成長に寄与する新たな試みとして、特に注目すべき二つのプロジェクトが誕生しました。

プロジェクト1: ブルーカーボンとヨウ素製造のリンクプロジェクト



概要


このプロジェクトは、近年高まるヨウ素の需要に応えるために、千葉県の特産物であるヨウ素の生産量を増やすことを目指しています。具体的には、海藻からのヨウ素生産技術の実証を通じて、環境保護と資源供給の両立を図ります。関与企業には株式会社銚子漁業共生センター、株式会社小林海苔店、株式会社キミカが名を連ねています。

この取り組みは、千葉大学の荒井孝義教授と富樫辰也教授が中心となり進行。荒井教授は「房総半島近海では近年、磯焼けが懸念されています。このプロジェクトでは、海藻養殖を推進しながら、二酸化炭素の炭素固定を行い、ヨウ素生産を通じて豊かな海と貴重な資源を次世代へ引き継ぎます」と語っています。

プロジェクトの目的


このプロジェクトの最終目標は、持続可能な海藻養殖業を実現し、地域経済の活性化につなげることです。海藻養殖業の振興が、地域資源の有効活用に寄与することが期待されます。

プロジェクト2: 健康促進コミュニティの創出



概要


次に紹介するのは「健康促進コミュニティ」創出プロジェクトです。このプロジェクトは高齢者の健康寿命を延ばし、生涯現役社会の実現を目指しています。ここでは、「筋量・筋質イメージング・ウェア」を活用し、高齢者の自己効力感をリアルタイムで確認できる技術が実証されます。プロジェクトの実施には、株式会社アイ・メデックスや社会福祉法人泉寿会、千葉市が協力しています。

担当する武居昌宏教授は、「このウェアを着るだけで、スマホ上で筋量や筋質を画像化することができ、高齢者の健康維持に寄与する新たな取り組みです。千葉県の高齢者保健福祉計画に数多くの応えをもたらし、健康で生き生きとした暮らしを実現します」と期待を寄せています。

プロジェクトの意義


このプロジェクトによって、最新の技術を取り入れつつ、高齢者の健康意識を高めることが大きな目的となっています。この取組は、地域社会において健康志向を促進する要素となり、持続可能な高齢者福祉の形を模索しています。

今後の展望


両プロジェクトとも、千葉県内での実証試験を経て、地域の持続可能な産業モデルを構築することを目指しています。大学と企業が連携し、それぞれの地域資源を生かすことで地域全体の活性化を図り、多様な主体が協力し合う中で新たな地産地消モデルの確立も期待されています。これからの千葉県における地域産業の変革に注目が集まります。


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