JALの夏いちご挑戦
2026-08-31 11:43:15

JALグループが進めるカーボンゼロ農業と夏いちごの新たな挑戦

JALグループが進めるカーボンゼロ農業と夏いちごの新たな挑戦



JALグループの一員であるパワーエックス(以下、パワーエックス)、日本航空(以下、JAL)、JAL Agriport(以下、JAGRI)の3社が協力し、カーボンゼロ農業モデルの実証実験を成功裏に進めています。今夏、JAL FARMで収穫された「夏いちご」について、その成果や今後の展望を紹介します。

夏いちごの収穫成功



2026年はJAL FARMにおいて初めてPowerX Cubeが稼働し、夏いちごの収穫が開始されました。成田市の農業・食品産業技術総合研究機構と連携し、特別に育成されたいちご「よつぼし」が栽培されています。6月より順調に収穫が行われ、得られたいちごはスーパーマーケットやパティスリーで販売されるなど、季節に応じた市場供給が可能になりました。

再生可能エネルギーの利用



農業での電力使用は、特に夏には空調が必要不可欠です。このプロジェクトでは、太陽光発電とPowerX Cubeを組み合わせ、電力コストを削減しながら、22年6月からの2カ月間、使用電力の約6割を再生可能エネルギーで賄うことに成功しました。これにより、7月の電力購入は約11,500kWhも削減され、経済的な効果として約28万円、さらにCO2排出量も約4.9トン削減されました。

持続可能な農業の模索



日本のいちごは冬から春にかけて生産されるため、夏に流通するものは限られています。夏における周年栽培の確立は、農業経営の向上に向けた重要な一歩です。この実証は、電力コストと環境負荷の低減という二つの課題を解決しようとする試みです。JAL FARMでは、株式会社パワーエックスの自社開発したPowerX Cubeを利用し、再生可能エネルギーを効果的に活用。電力の蓄積と使用の最適化を進めることで、いちごの生育環境を整える狙いです。

今後の展望



この成功を受けて、3社は今後も蓄電システムの制御を更に最適化し、太陽光発電による自家消費比率を向上させる予定です。また、蓄電リソースを電力市場での調整力として活用し、季節ごとの需要に応じた新しいモデルの構築にも取り組みます。こうした取り組みを通じて、このカーボンゼロ農業モデルを他地域へも展開することで、持続可能な農業システムを確立し、収益性の向上と環境負荷の低減を図ります。

特に、気候変動とエネルギーコストの高騰は農業界全体の大きな課題であり、JALグループは本実証を基に、更なる知見を深めていく計画です。今後の取り組みにもどうぞご期待ください。

PowerX Cubeの詳細



本プロジェクトで活用されている「PowerX Cube」は、岡山県玉野市で製造された中型の産業用蓄電システムです。30世帯分の電力を蓄える能力を誇り、商業施設や工場での電力ピーク時の削減にも役立ちます。災害対策のためのBCP電源としても活用可能で、農業の再生可能エネルギー利用を進める重要な役割を果たしています。


この実証計画は、JAL Agriportが手がける国内外へのいちごの輸出事業と共に、日本の農業の未来を切り開く試みでもあります。興味がある方は、さらに詳細な情報を公式サイトで確認してください。


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