ファミリーマートとベイブレードが受賞した理由
日本最大規模のクリエイティブアワードである「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」において、The Breakthrough Company GOが企画した2つのプロジェクトが4部門で受賞しました。ファミリーマートの「涙目シール」は、PR部門でゴールドを受賞し、デザイン部門でシルバー、さらにはブランデッド・コミュニケーション部門でブロンズを獲得しました。また、ベイブレードの「GEAR SPORTS」はマーケティング・エフェクティブネス部門でACCシルバーを受賞しました。
ファミリーマートの「涙目シール」
ファミリーマートは、食品ロスを削減するためのユニークな取り組みとして「涙目シール」を開発しました。このシールは、値引き商品に涙目のキャラクターと「たすけてください」というメッセージを添えることで、消費者の心に訴えかけるようなデザインとなっています。この取り組みは、単なる値下げの理由から「助けたい」という新たな購買動機を生み出し、昨年の実証実験では購入率が5ポイントも上昇しました。この成果もあり、2024年から全国展開がなされる見込みで、年間で約3,000トンもの廃棄する食品を削減できる効果が期待されています。
ファミリーマートのサステナビリティ推進部の原田公雄氏は、「このデザインが高く評価されたことを嬉しく思います」とコメントし、今後も社会課題の解決に貢献する取り組みを継続する意向を示しました。
ベイブレード「GEAR SPORTS」
一方、ベイブレードの新シリーズ「BEYBLADE X」は、子どもだけでなく大人も楽しめる「スポーツ」としてのブランド戦略を打ち出しました。この「GEAR SPORTS」は、マーケティング施策が功を奏し、前シリーズ初年度比で約300%も売上が増加しました。これはおもちゃ業界での異例のヒット・記録となり、世界累計出荷数が4000万個を突破しました。
タカラトミーの篠永恭平氏は、「歴史あるブランドのイメージを再定義する挑戦に共感いただき、誠にありがとうございます」と述べ、ブランドのさらなる成長に向けてチーム一丸となって努力を続ける意志を表明しました。
まとめ
このように、日本のクリエイティブ産業において、ファミリーマートとベイブレードが切り拓いた新たな価値観や購買体験は、きっと今後のビジネスにおけるトレンドを示しています。ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSでの受賞は、それぞれのブランドが持つ社会的な責任と、消費者との新しい関係を築くための大きな一歩となったと言えるでしょう。今後もこのようなクリエイティブな取り組みが増えていくことを期待しています。