放送大学、2026年度より海外在住者の受入れを開始！南極隊員も入学予定

放送大学が海外在住学生を募集！

放送大学（本部：千葉県千葉市）は、2026年度第1学期から、全世界の国・地域で学びたい学生の受入れを開始することを発表しました。これにより、海外に住む日本人や外国人に対して、通信制の高等教育の機会を提供することになります。特に、南極地域観測隊の隊員が第1号として入学することから、多様な学習環境への期待が高まっています。

放送大学の理念と歴史

1983年の開校以来、放送大学は「いつでも・どこでも・誰もが学べる大学」として、約85,000人の在学生を誇る日本最大の通信制大学として成長してきました。延べ170万人以上の在籍者がいるため、その教育内容がいかに充実しているかは明白です。卒業生や修了生は約15万人に達し、その教育の質は定評があります。

学び直しのニーズ

2023～2024年に行われた海外モニター調査によると、海外に居住する日本人やその家族、教員、外国人研究者などの多様な層から、キャリアアップや日本語による学習の必要性が強く示されました。この結果を受けて、放送大学は2026年度より、海外在住の学生を受入れることに決定しました。この動きは、学習の機会を平等にするための大変意義のある取り組みです。

受入れ制度の概要

初年度の募集では、「科目履修生」として学部レベルの学生および「修士科目生」として大学院レベルの学生を対象にします。2028年度を目指して、全科履修生や修士、博士課程の受け入れも計画しています。すでに南極地域観測隊から3名の隊員が入学予定で、その第一歩を踏み出しつつあります。

募集要項

海外在住者の出願は2025年11月26日から開始し、2026年2月3日まで受け付けられます。出願方法は、放送大学の特設ウェブサイトからのオンライン申し込みとなります。対象地域は世界中ですが、通信環境や郵便状況によって一部地域では履修が難しい場合もありますので注意が必要です。

未来を見据えた教育

グローバル化が進む現代において、場所を問わない学習環境を整えることは、社会的包摂の観点からも極めて重要です。放送大学は、この新たな取り組みを通じて、海外に住む邦人や日本語で学びたい外国人にとっても、学び直しやリスキリング、そして新たなネットワーク形成の場を提供したいと考えています。

放送大学の公式サイトで最新情報をチェックし、海外在住の学生として新たな学びの旅を始めてみませんか？