AI技術で新たな教育の形へ!関東天然ガスとLTSの協業
関東天然ガス株式会社と株式会社エル・ティー・エス(以下、LTS)が手を組み、AIやデジタル技術を駆使して新人教育の課題を解決する新しいシステムを導入しました。このプロジェクトでは、暗黙知を可視化し、従来2年以上かかる新人教育を短縮することを目指しています。
背景と課題
指令センターは、関東天然ガスのガス供給において重要な役割を担っており、様々な要因(季節、天候、設備の異常など)に反応してガスの生産や供給を調整しています。こうした判断は、長年の経験を積んできたベテラン社員の感覚に依存しており、経験が浅い新人が同じレベルの判断を下すためには時間がかかるという課題がありました。
LTSはこの課題を解決するため、2024年から2026年にかけて4つのフェーズでシステム「ガス・バランス・ビジュアライザー」を開発します。このシステムは、リアルタイムでガス供給情報を収集し、対応すべき選択肢を画面に表示することで、新人でも容易に判断できるようサポートします。
フェーズごとの展開
- - Phase1(2024年9月〜): 指令センターの業務全体を俯瞰し、担当者へのヒアリングを通じて課題を分析します。
- - Phase2(2025年1月〜): システムが必要とする機能について調査し、プロダクトの仮説を定めます。
- - Phase3(2025年4月〜): 要求に基づいて段階的に開発を進め、検証を行います。
- - Phase4(2025年12月〜): 機能拡張やシステム更新のための検証を実施し、利用環境を整えます。
この取り組みにより、初心者が業務に早く慣れるためのサポートが強化されます。
プロジェクトの意義
関東天然ガスの副部長である早津晋氏は、このプロジェクトにおけるコミュニケーションの重要性を指摘しています。職員との密なやり取りを通じて課題を共有し、優先順位を付けることで、プロジェクトに対する一体感が生まれたと述べています。
さらに、LTSの舟山雄太氏は、このプロジェクトが目指すのは人の判断をAIで置き換えるのではなく、個々の経験を組織全体で共有・継承できる知識資産にすることだと説明しています。これにより、新人でも業務に必要な知識を効率的に学ぶことができます。
現在、「ガス・バランス・ビジュアライザー」は実際の業務において新人社員の判断をサポートする段階にあり、実務検証が進行中です。このシステムが新人教育期間を短縮し、業務の品質向上に貢献することが期待されています。
組織の未来を見据えて
新しいシステムの効果を検証しながら、LTSは関東天然ガスの技術や経験を伝える重要な役割を果たしていく意向です。この取り組みは、ただのデジタル化ではなく、現場で培われた知識を未来へとつなげる大きな一歩となるでしょう。
今後もLTSと関東天然ガスの協力によって、業務のデジタル化と人材育成が進展していくことが期待されます。