ホンネサロン和歌山
2025-10-09 13:39:29

和歌山県で「地域の仕事“ホンネ”サロン」が食をテーマに開催

和歌山県と株式会社フューチャーリンクネットワーク(以下FLN)が協力し、2025年9月25日に「地域の仕事”ホンネ”サロン特別編」をテーマにしたオンラインセミナーが開催されました。このセミナーは、地域の食文化に焦点を当て、地域外の人々との新たな結びつきを図ることを目的としています。食を中心に「観光を超えた関係人口の創出」を目指し、移住・定住を促進する「わかやま しごと・暮らし体験」プログラムへの参加を呼びかける機会として、多くの人々からの関心を集めました。

セミナーには、2名のゲストスピーカーが登壇しました。まずは、野田商店代表の野田智也氏が登場し、70年以上続く乾物卸業の背景や、乾物を活用した新商品の開発、さらにはカフェ事業について語りました。野田商店は地域の食材を通じて新たなビジネスモデルを探求しており、その取り組みは他の業者にも刺激となる内容でした。

次に、立畑千賀子氏が「スパイス航路」というスパイス料理の事業を行う中で、旅や出会いの重要性について語りました。立畑氏は、食を通じて人と人が出会い、文化が交わる場の提供を目指しており、そのビジョンが参加者に強い印象を与えました。

また、わかやま移住定住支援センターの内田靖之氏からは、地域の魅力を発信するために用意されている200以上の多彩なプログラムについて紹介がありました。和歌山県では、防災や地域おこしといった観点からも「関係人口の創出」が重要視されており、観光だけにとどまらない深い関わり合いを構築する努力が続けられています。

背景として、和歌山県も他地域と同様に人口減少や産業の担い手不足といった問題を抱えています。特に第一次産業は地域文化を支えるために人材及び販路の確保が不可欠です。国の政策に呼応し、地域からの声を届けるセミナーは、観光以上の新しい「関係」を生むための重要なステップとして位置付けられています。

本セミナーを通じて多くの方々に地域で働くことのリアリティや可能性を伝えられることが期待されています。また、和歌山県の魅力を再発見し、新たな関係人口の創出を目指すことも大きな目的の一つ。今後、移住・定住の希望が育まれる場としての展望が見込まれています。

過去には、三重県、千葉県富津市、兵庫県尼崎市での開催もあり、地域ごとに展開されてきた「地域の仕事”ホンネ”サロン」は、今後さらに業界・産業と地域を結びつけながら、より深い関係人口の創出を進めていくことを目指します。具体的には、新たな産業の支援や地元とのネットワークを構築することで、持続可能な地域づくりを模索していきます。

このように、和歌山県における新たな取り組みは地域の活性化に寄与するだけでなく、他地域との交流を促進し、新しいビジネスの機会を生み出す一助となることでしょう。参加者の熱気ある質問からも、地域が抱える問題に対して積極的に関わろうとする意識が感じられました。地方移住を考える人々にとって、活力あるコミュニティの存在がますます重要視されています。

こうした地道な活動は、単なる「セミナー」にとどまらず、地域に根ざした新しいライフスタイルの創出へとつながっていくでしょう。このセミナーの成功を期し、今後の取り組みにも期待が寄せられています。


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