介護タクシー専用アプリ『ムーブ』が実証実験を横浜市でスタート
日本ムーブ株式会社が開発した介護タクシー専用の配車アプリ『ムーブ』が、横浜市の実証実験に採択されました。このアプリは、高齢者や障がい者など、移動に困難を抱える方々の外出を支援するために設計されています。今後、横浜市と協力して、介護タクシー事業者と利用者をデジタルの力で結びつけ、移動の課題を解決していくことを目指しています。
高齢化が進む社会の背景
日本は急速に高齢化が進んでおり、特に高齢者の通院や日常的な外出時に介護タクシーが必要とされています。しかし、現在の配車方法は主に電話によるもので、予約対応に時間がかかるという問題があるのが現状です。アプリ『ムーブ』を活用することで、この課題を解決するための新たな移動インフラの構築が期待されています。
アプリの特長と機能
『ムーブ』は、介護タクシー事業者と利用者をアプリ上で直接マッチングすることが可能です。利用者が介護に必要な情報を事前にアプリで共有することで、スムーズな予約が実現します。また、事業者間での「予約転送」機能も搭載されており、顧客紹介や協力が円滑に行えます。ドライバーの割り振りや予約の変更も、介護現場に即した形で対応できるような工夫がなされています。
実証実験の内容
実証実験は、横浜市内の病院や介護施設をフィールドにし、現地で活動する民間救急業者や介護タクシー事業者との協力によって実施されます。具体的には、以下のような取り組みを行う予定です。
- - 利用者の予約操作や送迎体験についての利便性および満足度調査
- - 『ムーブ』導入による病院や介護施設スタッフの業務軽減効果の検証
- - ドライバーの配車業務の効率化と円滑化の検証
- - 事前にアプリで共有される情報の正確さや充実度の確認
- - 予約から送迎までのプロセスでの課題の抽出
今後の展開
本実証実験の具体的な内容や協力事業者の募集方法については、横浜市と協議の上、今後決定していく予定です。詳細が決まり次第、新たに発表することを予定しています。
コメント
日本ムーブ株式会社の代表取締役・厚地陵佑氏は、「この度、横浜市の実証実験に採択されたことは、介護タクシー業界のデジタル化に向けた大きな第一歩です。現場の声を反映し、利用者と事業者双方に価値ある仕組みを築くことを目指しています」と述べています。
アプリ『ムーブ』について
アプリ『ムーブ』では、介護タクシーや福祉タクシー、民間救急サービスを利用することができます。詳細な情報は、以下のURLからもご確認いただけます。
会社概要
日本ムーブ株式会社は、東京都港区に本社を置き、介護タクシー配車アプリ『ムーブ』や『ムーブDX』の開発・運営を行っています。公式ウェブサイトは
こちらです。
このアプリの導入が進むことで、高齢者や障がい者の安全で快適な移動を実現することが期待されています。