守谷高校の挑戦
2026-09-03 18:59:16

茨城県立守谷高校のクイズカルタがカンボジアの教室を変える

茨城県立守谷高校のクイズカルタがカンボジアの教室を変える



2026年8月26日、特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトが実施した授業で、茨城県立守谷高校の生徒が制作した「なかよしクイズカルタ」がカンボジア王国シェムリアップ州のMy Happy Village Cambodia Schoolで活用されました。この授業の中で、守谷高校の生徒たちによって考案されたクイズカルタは、教室の教育スタイルを変える新たな試みとして注目されています。

クイズカルタで生まれた双方向の学び



このクイズカルタは、カードの表面に日本の高校生が考えた日常の現象や世界に関するクイズが日本語と英語で書かれており、裏面にはその答えと解説が記されています。特徴的なのは、生徒も教師もそれぞれ出題者や回答者となりうる点です。このように出題する権限と答える権限が固定されていないことで、教室の中での双方向的な学びが実現しました。

カンボジアの子どもたちと教師の反応



授業では、子どもたちは友達と相談しながら答えを考えたり、教師がカードを使って積極的に授業に参加する様子が見受けられました。従来の教育スタイルでは教師が一方的に知識を授けることが多い中で、今回の授業は全員参加型という新たな教育の形を生み出しました。現地の教員からも高い評価を受けたこのアプローチは、"教える"ことと"教わる"ことの新しい関係を構築しています。

自ら「問い」を立てる学び



守谷高校では、「問いを立てる」ことが重視されています。これまでは教育現場で正解を導くことが重視されがちでしたが、クイズカルタの制作を通じて生徒たちは自ら新たな問いを作成する側に立ちます。彼らは世界の自然、文化、人体、科学などのテーマを選び、自分自身で情報を集め、深く理解した上でクイズを作成します。

グローバルな視点を持つための探求



制作過程では、他の国の子どもたちにも関心を持ってもらえる問いになっているか、さらには異なる文化や背景を持つ人にも理解できる表現になっているかを考慮します。これにより、要約、デザイン、他者への理解を深めることができ、自らの知識をリフレクションする機会が提供されます。クイズカルタの作成は、記憶だけではなく、さまざまなスキルを統合する学びの場となっています。

説明が新しい学びを生む



守谷高校のクイズカルタの特徴は、カードの裏面に“なぜそうなるのか”という説明が書かれていることです。答えを知らない生徒も、その場で新たな知識を得るチャンスがあります。そして知識を持っている生徒は、自分の言葉で友達に説明する楽しみも味わいます。カンボジアでの授業では、生徒たちが協力し合い、問題を解決する姿が印象的でした。

シンプルな持続可能性



このクイズカルタは、シンプルで持続可能な教育手段です。紙のカードさえあれば授業が行えるため、電力やインターネットの接続がない地域でも活用可能です。この特性から、多文化教育の促進にも寄与することが期待されています。さらに、守谷高校が作成した教材は、そのまま現地で使用され続けられ、必要に応じて新たな問題が追加されることが可能です。

SDGsカルタから広がる新しい挑戦



守谷高校のクイズカルタは、SDGsをテーマにしたカルタ制作から始まりました。そしてこの取り組みは、カンボジアだけでなく、ケニア、シリア、ルワンダなどの教育現場でも実施されています。各国の生徒たちに自分たちの持つ知識を共有し、学び合うことで、国際理解を深め、地域の課題解決に向けた一歩を踏み出しています。

教育の新しいモデル「CoRe Loop」



なかよし学園プロジェクトが掲げる「CoRe Loop」は、日本での学びを海外へ届け、その成果を再び日本に持ち帰る循環型の学習モデルです。守谷高校の生徒が立てた問いがカンボジアで生かされ、フィードバックが日本の教室に戻ってくるこの流れは、教育の国際的な展望を示しています。

今回の授業で得られた実践報告は、生徒たちの自己効力感を高め、彼らが世界の課題をより身近に感じるきっかけに繋がることでしょう。これからも守谷高校となかよし学園は、問いと学びの国境を越え、グローバルに広がる教育の未来を切り開いていくことと思います。


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