TelexistenceとPhysical Intelligenceが協力しロボット自動化を推進！

新たな時代の幕開け

2023年、テクノロジー業界において注目のパートナーシップが発表されました。Telexistence株式会社（以下「TX」）とアメリカのPhysical Intelligence（以下「PI」）が、コンビニエンスストアなどでの商品の補充業務に関して、汎用ロボット基盤モデルを活用した自動化技術の開発に乗り出します。両社の協力によって、ロボットの効果的な稼働が期待され、これまで人間の手で行われていた業務の自動化が進むことになるでしょう。

取組みの背景

これまでもTXは、コンビニエンスストアでの飲料補充業務を自社開発のロボット「GHOST」を利用して多くの業務を自動化してきました。しかしながら、棚の中で傾いた飲料を起こすなどの事象は、予測不可能であるために人間のオペレーターが遠隔で操作する必要がありました。このように、機械だけでは対応できないケースが存在するのが現状です。

今回のパートナーシップでは、TXの持つ豊富なデータと経験を基に、PIが開発した先進的な汎用ロボット基盤モデルと組み合わせることで、自律的なロボット制御を実現することを目指します。これにより、これまでは人手に頼っていた部分が軽減される見込みです。

役割の分担に向けて

TXは、小売店舗で稼働中のロボットから得られるデータを提供し、自社のロボティクス技術を用いてPIのロボット基盤モデルを実機に適用する役割を果たします。一方で、PIはそのデータを活用してVision Language Action（VLA）モデルを学習し、様々なアノマリー事象に自律的に対応するポリシーを開発します。両社の連携によって、より効率的で持続可能なロボットによる業務の自動化が実現されるでしょう。

未来展望

今後、オペレーターからの新たな操作データをVLAモデルに継続的にフィードバックし合うことで、両社は学習ループを築きます。最終的には、人間並みの判断力を持ったロボットを、さまざまな産業で利用することを目標にしています。

このパートナーシップは既にスタートしており、今後の重要な進展についても随時発表される予定です。ロボットによる自動化は私たちの生活にどのような影響をもたらすのか、一層の関心が寄せられることでしょう。