大網白里市、ICTを活用した高齢者支援強化へ新たな一歩を踏み出す

大網白里市、ICTを駆使した高齢者支援を強化

2025年2月6日、大網白里市は株式会社まいぱすと「高齢者支援推進に関する連携協定」を締結しました。この協定により、地域の高齢者とそのご家族がより安心して生活できる環境の実現を目指しています。

高齢化が進む社会における必要性

大網白里市の高齢化率は34.8%に達しており、千葉県の平均を上回っています。さらに2020年から2040年にかけて、県全体でも高齢化が進むと予測されています。特に、75歳以上の後期高齢者の増加が、医療と介護ニーズの急増を引き起こしています。このような背景から、地域包括ケアシステムの構築が必要不可欠です。

首都圏全体でも同様の傾向が見られ、東京都は現在22.8%の高齢化率が2050年には29.6%に達する見込みです。埼玉県や神奈川県においても、高齢化が進んでいます。この状況を受け、地方自治体は民間企業や地域住民、医療機関と密に連携を取りながら、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できる仕組みを整えなければなりません。

協定締結の意義

今回は、株式会社まいぱすの専門知識とICT技術を活用し、地域包括ケアの成功モデルを構築するための重要な一歩となります。協定の内容は、主に高齢者見守りサービスや終活支援を強化し、地域の高齢者が安心して生活できる環境を作り出すことです。

金坂市長は、協定締結式で以下のようにコメントしました。「このたび、専門的な知見を持つ株式会社まいぱすと提携することで、福祉計画の実現が加速し、地域に根ざした支援が可能になりました。」

株式会社まいぱすのアプローチ

まいぱすは、ICTを活用した高齢者支援と終活支援を専門としています。その一環として、死後手続きサポートサービス「MyPath」を提供し、ご遺族の負担を軽減しています。また、介護事業者と行政のオンラインでの情報交換を促進し、業務の効率化を図っています。

そのほか、介護保険制度改正時における負担軽減を目的としたFAQシステムの実装や、地域の福祉向上に向けた研修も行っています。地域包括ケアの実現を目指し、高齢者見守りや生活支援強化の取り組みを推進しています。

専門家としての経験を活かし、行政や自治体との強力な連携を通じ、地域住民が安心して暮らせる環境の設定に貢献することが求められています。

今後の展望

今回の協定を通じて、まいぱすは地域包括ケアシステムの成功モデルを市と共に構築したいと考えています。また、全国の自治体や病院と連携を進め、高齢者支援を更に拡充することで、多くの高齢者とその家族が安心して暮らせる社会の実現を目指し、取り組んでいく所存です。

高齢者問題は地域社会全体の課題です。この問題に真摯に向き合い、全力で取り組む姿勢が求められる中、大網白里市と株式会社まいぱすの協力は、地域福祉の向上に向けた新たな可能性を示しています。

私たちも、この取り組みが多くの地域に波及し、人々が安心して暮らせる社会を実現することを期待しています。