市原市が68の施設に再エネ電力を供給開始
千葉県市原市では、2025年10月1日から市の小中学校など68の施設に向けて、再生可能エネルギー100%の電力供給を開始します。この取り組みは、コスモエネルギーホールディングスのグループ会社であるコスモ石油マーケティングにより実施され、市原市の環境保護の新たな試みとなります。
市原市は、今後の温暖化対策として「ゼロカーボンシティ」を目指し、2030年度までに温室効果ガスを2013年度比で約50%削減する目標を掲げています。2050年には、実質的に温室効果ガスをゼロにすることを目指しています。これらの政策を実現するために、コスモ石油マーケティングが提供する再エネ電力プラン「コスモでんきビジネスグリーン」を導入することが決定されました。
「コスモでんきビジネスグリーン」は、コスモエネルギーグループのコスモエコパワーが生成する風力電源などを利用したプランで、再エネFIT電源に関連するトラッキング付非化石証書を組み合わせています。この計画により、市原市の68施設の年間電力使用量約635万kWhが再生可能エネルギーに切り替わり、市内の温室効果ガス排出量を年間約2,595トン削減できる見込みです。この削減量は、市原市の事務作業に使用される電力の約11%に相当します。
供給対象となるのは、市原市立ちはら台桜小学校や市原市中央図書館など、多くの人々が利用する公共施設です。これにより、市民と共に環境意識を高めながら、持続可能な社会の実現に寄与することを目指します。
今後、コスモ石油マーケティングは、自治体や企業と協力し、脱炭素社会への移行を支援するための様々な取り組みを継続していくとしています。環境への負荷を軽減し、次世代に持続可能な社会を残すための新たなステップとして、この取り組みが注目されています。
このような再生可能エネルギーの導入は、市原市だけでなく、全国の自治体や企業にとっても非常に重要な課題です。市原市のこの計画が全国に広がり、他の地域でも類似の取り組みが進むことを期待しています。すべての人が持続可能な未来のために行動に移す時代がやってきたのです。