映画で心一つに
2025-03-05 10:58:41

医療的ケア児や障がい児も楽しめる映画上映会の取り組み

映画体験のバリアを超える



医療的ケア児や障がい児が、安心して映画を楽しむための上映会が全国で開催されています。この取り組みは、映画『ドラえもん』を通じて、子どもたちとその家族が共に素晴らしい体験をすることを目的としています。

医療的ケア児とは


医療的ケア児の定義は、日常生活や社会生活を営むために必要な医療行為を常に受けている子どもたちです。日本全国で約2万人以上が存在しており、彼らを取り巻く環境を整えることが急務とされています。

このプロジェクトを実施するNPO法人AYAは、「スポーツ・芸術・文化を通じて、子どもたちの世界観が広がる場を提供する」という理念を掲げています。具体的には、病気と闘う子どもたちに向けた様々なイベントを実施し、彼らが新たな挑戦をする場を提供しています。

上映会の始まり


医療的ケア児や障がい児の家族から「映画館で映画を観たい」という声が寄せられたことが、映画上映会の始まりでした。映画を観ることに伴うハードルとしては、周囲への迷惑を気にすることや、医療機器の音が気になることなどがあります。こうした環境を改善するため、映画館を貸し切って特別な上映会が実現されました。

医療従事者がスタンバイしていることで、参加者は安心して映画を観ることができます。初めての上映会は2023年4月にTOHOシネマズ川崎で開催され,それ以来全国での上映会が続けられています。

映画上映会の実績


2024年春には、映画『ドラえもん のび太の地球交響楽』を13会場で開催し、2,056名の動員を記録しました。さらに、2024年夏には『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』も全国で上映予定で、障がいを持つ子どもたちやその家族に喜んでもらっています。

これらの上映会は、観客から「周囲の目を気にせずに楽しめた」「医師がいて安心感があった」といった感想が寄せられるに至り、充実した体験を提供しています。

2025春に向けた新たな挑戦


2025年春にも、さらなる上映会が予告されています。特に、『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』を全国21会場で開催予定です。参加資格は、医療的ケアが必要な方や障がいをお持ちの方とそのご家族ですが、さまざまな方々に参加いただけるよう配慮されています。また、参加費もリーズナブルに設定されています。

未来へ繋がる活動


この活動は、映画を通じて医療的ケア児や障がい児が社会と繋がるきっかけとなります。すべての子どもたちが、平等に文化や芸術に触れ、豊かな経験をするための場を提供する重要な試みです。

また、ボランティアの募集も行なわれており、多くの方の参加が期待されています。この活動に興味がある方は、ぜひAYAの公式サイトからご確認ください。

結びに


医療的ケア児や障がい児が映画館でのひとときを楽しめるように、これからも支援の輪が広がっていくことを願っています。


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