千葉商科大学が新たに開設した防災・エネルギーセンター
千葉県市川市に位置する千葉商科大学は、2025年9月24日に「防災・エネルギーセンター」を正式に設立します。これは、防災とエネルギーに関する重要な問題に取り組み、次世代を担う人材を育成するための施設です。センターの設立には、大学の教育方針である「治道家」の理念が根底にあり、環境問題や社会的課題に対して、積極的に働きかけられる人材の育成が目的です。
防災とエネルギー:現代社会の課題
近年、日本を含む世界各地では自然災害の頻発や気候変動に伴う影響が深刻化しています。また、エネルギーの問題も増々重要なテーマとなっています。災害時における電力供給の確保と安定化が課題となる中で、再生可能エネルギーの利用や適応策、緩和策が求められるようになっています。これに教育機関がどう対応するかが問われています。
センターの設立意義
新しく設立されるセンターでは、防災やエネルギーに関する多様な学びの機会が提供され、学生の理解を深めることを目指します。具体的には、防災教育や環境教育のプログラムが組まれ、実際の社会貢献活動を通じて、実践的な知識と考える力を養うことを重視しています。こちらのセンターは、防災教育を今まで以上に体系化し、効果的な知識の共有やノウハウの蓄積にも力を入れる計画です。
エネルギー政策との連携
このセンターは、自然エネルギーの利用促進に努めており、大学内にはメガソーラー発電所や屋上の太陽光パネルがあります。これにより、大学が消費するエネルギーを全て自然エネルギーで賄う「自然エネルギー100%大学」を目指し、学生と共に積極的に取り組んでいます。これらの実践を通じて、学生は持続可能な社会の実現に向けての知識を深め、それを社会での活動に生かしていくことが期待されます。
将来的な展望
防災・エネルギーセンター長である人間社会学部の手嶋進教授は、専門的な知識や高い倫理観を備えた学生を育成することが重要であると強調しています。未来を見据え、学生たちが防災やエネルギーの教育を受け、様々な問題に対して実践的な解決策を提案していく力を身につけることが求められています。センターの設立を機に、今後の教育活動がより一層発展し、持続可能な社会の実現に向けて貢献していくことを期待しています。学長の宮崎緑氏も、この新たな取り組みに対する強い意欲を示しています。