マリンバースの新たな挑戦
2025-12-01 15:17:30

持続可能な水産業を目指すマリンバースがブリ人工種苗の販売を開始

新たな水産業の形を目指すマリンバース



株式会社マリンバースは、FOOD & LIFE COMPANIES(F&LC)と拓洋の共同出資によって設立された企業で、持続可能な水産資源の確保を目的に新たな取り組みを行っています。このたび、2025年6月からのブリ人工種苗の販売を発表し、初夏の高水温期にもブリ稚魚が順調に成長していることを報告します。

マリンバース設立の背景


ブリは日本国内での養殖が非常に盛んな魚種ですが、その種苗の多くは天然に依存しています。ブリの産卵が春から初夏に限られるため、天然種苗の供給は必ずしも安定していません。さらに、近年の温暖化による海洋環境の変化が種苗漁獲の不安定要因となっています。そのため、人工的な環境での種苗生産が求められるようになり、マリンバースは完全養殖の実現に向けた研究を進めてきました。

人工種苗とその成育状況


2024年に人工種苗の生産テストが成功した後、2025年の販売開始を迎えました。このブリの人工種苗は、尾鷲物産での養殖を経て、2027年には「スシロー」でも販売される予定です。天然資源に頼らない持続可能な養殖が実現すれば、環境保護に寄与しつつ安定した水産資源の調達を実現できます。

特筆すべきは、マリンバースが初めて報告した高水温期の成育状況です。通常、高温期は稚魚の成長にとって難易度が高くなりますが、今回の成育状況は良好とされています。これは、適切な飼育環境の維持と管理が功を奏した結果と考えられます。

マリンバースのビジョン


マリンバースは、今後も持続可能な水産業の構築を目指して、ブリの完全養殖を推進します。養殖される水産物は飼料や飼育環境により味の調整も可能で、脂乗りの良さが特徴です。こうした取り組みを通じて、安全で高品質な水産物を安定的に消費者に提供していきます。

会社情報


マリンバースは、様々な水産技術を駆使しながら、2022年に設立されました。マダイやクロマグロの種苗及び養殖生産技術を持つ拓洋と連携し、持続可能な水産資源の確保を進めています。

  • - 社名: 株式会社マリンバース(Marineverse Ltd.)
  • - 所在地: 〒862-0910 熊本県熊本市東区健軍本町1番1号
  • - 代表者: 代表取締役 山本宇宙
  • - 事業内容: マダイ・ブリの人工種苗販売,飼料販売
  • - 資本金: 500万円

このように、マリンバースは新しい技術によって水産業の新たなスタンダードを築き上げようとしています。持続可能な未来のために、ぜひ注目をしていきましょう。


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