株式会社総研ホールディングスの即採用ボタンにおけるイタズラ応募増加の影響

株式会社総研ホールディングスの新たな採用制度

株式会社総研ホールディングス（以下、総研ホールディングス）は、独自の採用制度「即採用ボタン」を導入しています。この制度は、求職者が専用ページのフォームを通じて入社希望の月や電話番号を入力しボタンを押すことでそのまま内定が決まるというユニークな仕組みです。

「即採用ボタン」導入の経緯

この制度は、2016年から新卒採用を開始した際に起こったエントリーゼロの状態を打破するために生まれました。初年度は何とか3名の学生を雇用できたが、次年度にはより多くの応募を狙い採用プロセスをシンプルにし、基本的な部分のみを残す形で新たに考案されました。

その結果、同社はさらに多くの学生を集めることに成功し、16名の採用を実現。加えて、社員との実際の業務を通した「弟子入り選考」も導入し、社会経験を得る機会を提供しています。

急増するイタズラ応募

しかし、この新たな試みが一部の人間に誤解を招く結果となりました。今年5月には、NHKの番組『所さん!事件ですよ』と、文化放送の『村上信五くんと経済クン』で「即採用ボタン」が取り上げられたことで、応募数が急激に増加し、その影響としてイタズラ応募も急増したのです。

これに対処するため、採用担当の社員は多忙を極め、その中の一名は精神的なストレスからテニスをした際にアキレス腱を断裂してしまい、手術を受けることになりました。病院に入院している間にも、彼はちょっとしたおやつとしてドライマンゴーを食べていた際に前歯を折るという新たな事態に直面しました。これにより、もはや一人の社員で対応するのは困難な状況になっています。

悪質なイタズラ応募への対応

採用担当者は、架空の電話番号や実在する無関係な電話番号が送付されるなど、悪質なイタズラが増えていることを強く警戒しています。このため、総研ホールディングスは、イタズラ応募を止めるよう広く呼びかけています。

さらに、メディアの報道を受けて他の企業から「即採用ボタン」の制度を真似たいという問い合わせも寄せられていますが、企業側はイタズラ応募のリスクを考慮し、恐縮ですが、現在回答を保留しているとのことです。

企業概要

株式会社総研ホールディングスは不動産事業や住宅リフォーム事業を展開する企業であり、複数の関連会社を持つグループ企業です。設立は2016年で、東京都新宿区に本社を構えています。また、ウェブサイト上でもその活動内容を詳細に紹介しています。

このように、新しい試みである「即採用ボタン」の導入により、予想外の結果が生じている総研ホールディングスの今後の動向に注目が集まります。