印西市の教育現場に広がる生成AI支援の取り組みとは
千葉県印西市では、特定非営利活動法人みんなのコードが教育委員会と連携し、生成AIを活用した新しい教育コンテンツを開発しました。これは小中学校で汎用的に使える『生成AIの導入授業パッケージ』と『児童生徒用生成AIハンドブック』として提供されています。このプロジェクトは、2023年4月に締結された連携協定に基づいて進められています。
学びの変革を目指す印西市の取り組み
印西市教育委員会は、文部科学省の「令和7年度生成AIパイロット校事業」に選ばれ、教育利用3校、校務利用11校をパイロット校として指定しました。生成AIは、日常生活の中にも急速に浸透しており、特に小学生にとって非常に身近な存在になっているため、早いうちからその基礎を学ぶ必要があるとし、教育方針を打ち出しています。
この一環で、みんなのコードが開発した導入授業パッケージでは、実践的なカリキュラムを提供。印西市立原山小学校においては、生成AIの特性を理解し、AIとの効果的な付き合い方を学ぶ授業が実施されています。この授業では、画像認識AIと文章生成AIを用いた体験的な学びを通じて、子どもたちがAIに対してより深い理解を得ることが期待されています。
提供されるコンテンツの詳細
1. 生成AI導入授業パッケージ
このパッケージには、指導案、授業スライド、ワークシートが含まれ、全ての資料は子どもたちの発達段階に合わせて作成されています。小学校中学年向けに4時間の授業『AIとなかよくなろう』、小学校高学年向け『AIをかしこく使おう』、中学校向け『AIとは何だろう』といった3つのカリキュラムを用意し、それぞれにおいて児童生徒が身近な存在としてのAIを理解できるようサポートしています。
2. 児童生徒用生成AIハンドブック
導入授業とその後の学びに役立つハンドブックも作成されています。ここでは、生成AI利用時のルールやAIの得意不得意、プロンプトのコツを分かりやすい言葉で説明しています。このハンドブックは、授業の補助教材としても活用され、子どもたちが自主的に情報を探求し、生成AIを効果的に利用する手助けとなることが目指されています。
今後の展望
印西市教育委員会は、生成AIを通じて子どもたちの“学びの力”を高めることを目的としています。専門官の松本博幸氏は、生成AIを使った学びの重要性を訴え、自分自身で問いを立て&判断する力を育成することが大切であると述べています。
また、みんなのコードも引き続き、印西市と密に連携し、新しい情報教育の普及と展開を図る意向を示しています。これらの取り組みを通じて、テクノロジーに支えられた教育環境が子どもたちの未来を切り開くことに期待が寄せられているのです。
このように、千葉県印西市は生成AIを利用した教育の先駆的な取り組みに力を入れており、子どもたちに未来の学びの形を提供しています。今後の変化に注目し、成長する次世代の学びを支え続けることで、地域全体が影響を与えられることが期待されます。