MIRACR構法改定
2025-06-18 09:32:25

鉄建建設が「MIRACR構法」の改定を発表、性能証明取得で適応範囲拡大

鉄建建設が誇る新技術「MIRACR構法」の進化



鉄建建設株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:伊藤 泰司)は、自社で開発した「MIRACR構法」に関する重要な改定を発表しました。この構法は、柱RC梁S混合構造と呼ばれるもので、高い機能性を持ちつつ、施工性にも優れた技術として知られています。新たに、2025年4月14日付で一般財団法人日本建築総合試験所から建築技術性能証明を取得し、さらに適応範囲の拡大を実現しました。

構法の背景と改定内容



これまでのMIRACR構法は、物流倉庫などの建築物において、工期の短縮や施工費の削減に寄与してきました。しかし、段差梁や偏心梁への適応が容易ではなく、また使用される高強度材料への対応が難しいという課題を抱えていました。新改定では、その足かせを取り払い、次のような適用範囲の拡大が行われました。

  • - 設計方法の追加:各種の梁構造が可能となる段差梁や偏心梁の設計方法が新たに加わりました。
  • - 使用材料の適用範囲拡大:コンクリート強度が60N/㎟、鉄筋強度が490級、鋼材強度が520級まで対応できるようになりました。
  • - 建築物の適用範囲拡大:高さ60m以下の建物にも対応できるようになり、より高層化や大スパン化が可能となっています。

MIRACR構法の基本概念



MIRACR構法は、鉄筋コンクリート(RC)造の柱とロングスパン対応の鉄骨(S)造の梁を組み合わせた合理的な構造です。接合部の設計では、梁端部と柱の接合箇所にFBP(Face Bearing Plate)を配置し、中板及び三角スチフナを用いた構造で、接合部への応力伝達を図ります。ふさぎ板は型枠を担うとともに、内部コンクリートの拘束を行います。これにより、接合部の耐力を向上させる工夫がされています。

提供する利点



新しい設計指針に基づくMIRACR構法は、柱主筋と梁フランジの干渉を避けやすく、異なる接合形状にも融通が利く高い合理性を誇ります。追加された構造実験データに基づく改定により、材料強度も引き上げられ、さまざまな建物ニーズに応える能力が向上しました。

今後の展望



鉄建建設では、改定されたMIRACR構法を生かした合理的な設計と施工を進めていきます。今後は大型の物流施設や商業施設、データセンター、生産施設など、さまざまな建築物への適用も視野に入れ、さらなる進展を期待しています。

この新たな技術革新は、よりスマートで効率的な建設の未来を切り開くことでしょう。

技術に関するお問い合わせ



鉄建建設株式会社
建設技術総合センター研究開発センター環境G石渡
〒286-0825 千葉県成田市新泉9-1
TEL: 0476-36-2371

お問い合わせいただき、ぜひ新技術を体感してください。


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