千葉市が支援する平和の大切さを伝える映像プロジェクト
東京デザインテクノロジーセンター専門学校(TECH.C.)が手がける「千葉市デジタル平和資料館」では、学生が制作したショートムービーを通じて平和の大切さを伝えるプロジェクトが展開されています。この取り組みは、学生たちの実践的な学びを促進することを目的としており、千葉市からの依頼を受けて実現しました。
平和を考える機会
本プロジェクトには、CGクリエイター専攻、スーパーCGクリエイター専攻、スーパーデジタルメディア専攻から未来のクリエイターたちが参加しています。メンバーは1年生から3年生までの10名で、千葉空襲に関する歴史的な事実や当時の証言を基に、次世代への平和のメッセージを伝える映像を制作しました。
やさしさを込めた映像制作
このプロジェクトの中で、学生たちは2タイプの映像作品を制作しました。1本目では、モーショングラフィックスの技法を用い、1945年6月10日に起きた千葉空襲を経験された髙山章子さんの証言の内容を基にした映像が作成されました。
この作品は、直接的な戦争描写を避け、現代の若者にも受け入れやすくするために工夫されました。視覚的に美しい映像表現にこだわり、見た人の心に深く響くメッセージを届けることを目指しています。
さらに、2本目の作品では、アニメーション技法を取り入れて千葉空襲の被害状況をわかりやすく伝える映像が制作されました。図やイラストを使ったこの映像は、戦争を経験していない世代にも理解しやすいように工夫が凝らされています。
動画は以下から視聴可能です。
どちらの作品も、戦争をテーマにした映像に対して抱かれる「怖い」という印象を打破し、何度でも見返したくなるような心温まる作りを心がけています。
デジタル資料館の新たな活用
また、学生たちはデジタルサイネージ用の映像も制作し、千葉市内70か所にて放映されています。これにより、街中で多くの人々に平和について考えるきっかけを提供することが期待されています。
千葉市デジタル平和資料館
この資料館は、オンラインで資料が公開されており、誰でも自由にアクセス可能です。見ることができるコンテンツには、戦争を経験した方々の貴重な証言や、学生が手がけた平和啓発ショートムービー、音声付きの紙芝居形式の資料、さらに戦跡や歴史を解説する動画コンテンツ、教育向けのクイズ形式の学習コンテンツなどが豊富に揃っています。
詳細や資料館へのアクセスは以下のリンクから確認できます。
千葉市デジタル平和資料館
TECH.C.の企業プロジェクトの意義
今回のプロジェクトは、学生たちにとって貴重な実践の場です。学生は情報収集から構成、制作、編集までを自ら行い、社会課題に対するリアルな制作体験を積むことができました。また、企業プロジェクトではプロの現場を経験し、求人活動に直結する貴重なチャンスを得られます。
このプロジェクトを通じて、学生は「社会で通用するスキル」や「チームでの開発経験」、「課題解決力」を身につけることが期待されています。今後もTECH.C.は、次世代のクリエイターを育成し続ける良質な学びの場を提供していくことでしょう。
ぜひ、TECH.C.の学生たちのこれからの活躍に注目してみてください。
TECH.C.のCG・映像専攻について