ファミリーマートが新たな取り組み、障がい者の成長を支援する「夢育て1.0」開始

ファミリーマート、新たな支援プログラム「夢育て1.0」を導入

株式会社ファミリーマートが、障がい者雇用の新たな可能性を切り開くべく、知的障がいを持つ社員向けに認知発達支援プログラム「夢育て1.0」を導入しました。このプログラムは、ダイバーシティ＆インクルージョンの一環として考案され、知的障がいのある社員の潜在能力を引き出し、自立したキャリアの形成を助けることを目的としています。

支援プログラムの背景と目的

「夢育て1.0」は、東京・世田谷に本社を置く株式会社夢育てが提供する支援プログラムを基にしており、2025年10月からの導入を目指しています。このプログラムは、農場で働く知的障がいのある社員たちが、より多くの作業を担えるよう、成長の機会を提供します。現在、千葉県流山市の農場では約50名の社員が有機野菜の栽培に取り組んでおり、彼らの成長を更に促進するための体制が整っています。

研修内容とプログラムの特徴

「夢育て1.0」は、認知能力を強化する「フォイヤーシュタインメソッド」と、身体の運動能力を育てる「ブレイン・ジム」を融合した独自のプログラムです。さらに、参加者が自己の夢や希望を語るセッションも取り入れられています。

- フォイヤーシュタインメソッド：心理学者ルーヴェン・フォイヤーシュタインによって開発されたこの理論は、認知能力を段階的に発展させるためのノウハウを提供します。
- ブレイン・ジム：26種類のエクササイズを通じて、学習能力や集中力を高め、道具を使いこなす力を養成します。

このプログラムの対象は知的障がい・発達障がいのある社員10名で、2025年10月からの約1年間にわたり、毎週水曜日に実施されます。座学や実技、対話の3つの要素が組み合わさり、認知能力を育てるための総合的なアプローチが行われます。

株式会社夢育ての取り組み

株式会社夢育ての代表取締役、前川哲弥氏はこのコラボレーションについて、「農福連携という新たな視点から、障がい者雇用における新しい可能性を示しています。この取り組みが、幸せな職場の実現に繋がることを願っています」と述べています。障がい者の成長の喜びを重視し、社会に新しい風を吹き込む試みが進んでいます。

コミュニティとのつながり

ファミリーマートは、地域に根ざした企業の一員として、障がいのある社員が活き活きと働ける環境づくりにも力を入れています。「夢育て1.0」を通じて、すべての社員が自己の能力を最大限に発揮し、地域社会に貢献できる職域の拡大を目指します。

結論

今後も、ファミリーマートは「あなたと、コンビに、ファミリーマート」という理念のもと、障がい者の理解と支援を深める取り組みを続けていくことでしょう。「夢育て1.0」を経て、障がい者が活躍できる環境が整い、社会全体のインクルージョン推進が進むことに期待が寄せられます。ファミリーマートのこの取り組みは、全国的に広がる障がい者支援の新たなモデルとなることでしょう。