キャリアの新たな道を切り開くために
一般社団法人プロティアン・キャリア協会が、ミドルシニア層のキャリア開発をテーマにした実践的な対談イベントのアーカイブを配信しています。このイベントは、当協会の代表理事であり法政大学教授の田中研之輔氏の新刊『これからのキャリア開拓』の出版を記念して開催されました。参加者には、同書の共同著者であるニューホライズンコレクティブの山口裕二氏と野澤友宏氏が登壇し、キャリア開発における重要なテーマについて語りました。
イベントの背景
近年、多くの企業が中高年層のキャリア支援に力を入れていますが、特に40代や50代のミドルシニア層においては、学びが停滞し「砂漠化」が進むと言われています。この状況下で、組織は人材を抱えていても、活力が失われ、成長の機会が奪われています。そこで、今回のイベントでは、ミドルシニア層が抱えるキャリアの課題を克服するためのアイデアが提供されました。
重要なキーポイント
このイベントで強調されたのは「越境」と「開拓」の重要性でした。まず、「ライフプレナー(Lifepreneur)」という新しい考え方が登場しました。これは、自分自身の人生を主体的にデザインし、自律的にキャリアを築くことを意味します。このライフプレナーの姿勢こそが、年齢に関係なく挑戦を続け、内面的成長を重視する「プロティアン・キャリア」の核心というのです。
また、イベントでは失敗も含む成功の姿勢を見せることが、同世代に勇気を与えることにつながると語られました。今後のロールモデルは、一人の理想像にとどまらず、複数の人物の良い要素を合わせて作り上げる「マルチロール型」であることが求められているとも示されました。まずは、小さな一歩を踏み出すことの重要性が強調され、ライフプレナー的な姿勢こそが、ミドルシニア層のキャリア変革を促進すると結論づけられました。
書籍の紹介
新刊『これからのキャリア開拓』は、40代から60代までのミドルシニア層を対象にしています。この書籍では、「ライフ」と「アントレプレナー」の考え方を基に、経験やスキルを活かして個人や組織が成長し続けるためのヒントが紹介されています。特に、「このままでいいのか?」と悩む人たちに向けて、自分の経験を活かし、新たな挑戦へと踏み出すための実践的なステップが示されています。
読者は、仲間との共創、学び直し、AIとの共存といったテーマを通じて、ライフプレナーとして生きるためのヒントを得ることができるでしょう。
アーカイブ配信の詳細
このイベントのアーカイブ配信は、2025年6月11日(水)11:00から行われます。視聴希望者は、専用のURLから申し込むことで、イベントを無料で視聴できます。視聴URLは申し込み時に入力したメールアドレスに送信されます。
詳細は、
こちらのリンクから確認できます。積極的に参加し、自分自身のキャリアを見つめ直す良い機会にしていただければと思います。
登壇者について
イベントにはキャリア分野での豊富な経験を持つ登壇者が参加しました。田中研之輔氏は、キャリア論や組織論の専門家であり、数多くの著書を執筆しています。また、山口裕二氏と野澤友宏氏も、企業での経験を生かし、人材育成や労働環境改革に取り組んでいます。このような専門家たちの視点から、多くの知見を得ることができるイベントとなっています。
まとめ
ミドルシニア層の方々にとって、キャリアの再設計や、新たな挑戦は決して遅くありません。ライフプレナーとしての生き方を意識し、自らのキャリアを開拓していくことが求められています。今回のイベントに参加することで、参加者たちは将来への示唆を得ることができたはずです。この機会に、自分自身のキャリアについて考え直してみましょう。