35万人を支援した現代のキャリア自律。プロティアン・キャリア協会の挑戦

プロティアン・キャリア協会が5周年を迎えた背景

一般社団法人プロティアン・キャリア協会（以下、当協会）は、東京都新宿区に本拠を置き、個人の主体的なキャリア開発を支援する団体です。2020年に設立以来、なんと5年間で35万人以上の方々に「現代版プロティアン・キャリア」理論を導入してきました。この活動を通じ、多くの企業と連携し、セミナーや研修を提供してきた実績があります。

現代版プロティアン・キャリアとは

プロティアン・キャリア理論は、1976年に米国のダグラス・T・ホール教授が提唱した、個人が主体的にキャリアを築くための理論です。これを基に、法政大学の田中研之輔教授が現代のニーズに合った形で進化させたのが「現代版プロティアン・キャリア理論」です。これは、働き方が急速に変化している今日において、個人が柔軟に対応し、自分らしいキャリアを築くための重要な知見を提供します。

この理論は、心理的成功やアイデンティティ、アダプタビリティといった要素を重視し、個人と組織の関係をより良くすることを目指します。それにより、企業もまた人的資本を最大化するための戦略を立てやすくなるのです。

具体的なプログラムの提供

当協会では、法人向けに「プロティアン・キャリアドック」や、個人向けに「プロティアン・キャリア基礎講座・検定」といった実践的なプログラムを展開しています。これにより、参加者は自分のキャリアを自律的にデザインするためのスキルを身につけることができます。

これまでに導入した企業の中には、住友商事株式会社や森永製菓株式会社、株式会社電通デジタルなど、名だたる大手が含まれています。これらの企業は、経営戦略や人事戦略に基づいたキャリアコンサルティングを受け、自社の人的資本を最大限に活用する成果を上げています。

より良い未来へ向けた取り組み

5周年を迎えた当協会は、これからも組織の変革を支援し、すべての人が主体的にキャリアを開発できる環境づくりを目指します。特に今後は、オンラインとオフラインのハイブリッド型イベント「人的資本経営2025マニフェスト」を予定しています。これにより、より多くの方にプロティアン・キャリアの理念を広め、理解を深めてもらうことを狙っています。

このイベントでは、参加者に最新の書籍もプレゼントされる特典も用意されています。このように、当協会は地域社会や企業と連携し、相互に成長を促す環境を構築していきます。

代表理事からのメッセージ

代表理事の田中研之輔教授は、「自分らしいキャリアを支援するために、今後も実践的なプログラムを開発し、より多くの方がプロティアン・キャリアを実践できるように取り組んでいく」と語っています。このような取り組みは、単なる流行ではなく、今後の厳しい時代に必要不可欠な考え方として、多くの人に受け入れられているのです。