千葉工業大学と共同研究、AIで家賃コンサルを革新
日本賃貸保証株式会社(JID)は、千葉工業大学との提携を発表しました。この共同研究では、AIを駆使して家賃コンサルティングを革新し、業界全体の品質を向上させることを目指しています。
1. 共同研究の背景と目的
賃貸保証業界は、空室率の上昇や滞納リスクの増加など厳しい状況に直面しています。これに対処するためにはデジタルトランスフォーメーション(DX)が欠かせません。JIDは創業以来、長年にわたり蓄積した顧客データを元に、AIを使った新しい家賃コンサルティング手法の開発に取り組んでいます。
1-1. 課題の解決に向けたDXの推進
従来の家賃コンサルティングは人間の経験や判断に依存していましたが、AIを活用することで、より科学的かつ効率的なアプローチを目指します。これにより、リスク予測、コンサルティング手法、顧客満足度の向上に繋がる新しいサービスの検討が行われる予定です。
2. 具体的な研究内容
本共同研究では、特に以下の三つのテーマに注力します。
- - リスク予測モデルの構築: JIDが保有する多様なデータを元に、家賃滞納のリスクを予測するモデルを構築します。
- - AIを用いた最適コンサルティング: AI技術を活用し、より効果的な家賃コンサルティング手法を確立していきます。
- - 顧客満足度向上を目指す新サービスの検討: より良いサービスを通じて、利用者の満足度を高める新たな提案を行います。
3. 産学連携の意義
実は、JIDが学術機関と共同研究を行うのは今回が初めてです。安藤雅和教授は「JIDとの共同研究を通じて、現実の社会問題に対する解決策を模索することができるのは非常に価値がある」と話しています。
4. 未来への展望
このプロジェクトを通じて、JIDは賃貸保証サービスの質の向上を図り、業界の可能性を広げることを目指します。安藤教授は特に、AIの活用によって得られる成果に期待をかけています。各分野の専門知識を融合させることで、賃貸業界に新たな価値を提供できると信じています。
5. 日本賃貸保証株式会社と千葉工業大学の概要
- - 日本賃貸保証株式会社: 1995年に設立され、賃貸保証サービスを新たにスタート。入居者、オーナー、不動産会社全てが安心できる社会の実現を目指しています。
- - 千葉工業大学: 国内最古の私立工業大学として1942年から社会のニーズに応える人材育成と研究活動を進めています。
この共同研究は千葉エリアの不動産賃貸市場に新しい風をもたらすものとして注目されています。今後の進展に大いに期待したいところです。