千葉県千葉市に本拠を置く一般社団法人Spiceは、“すべての人が生きやすい社会”の実現を目指し、教育学を専門とする知見を活かしています。その中で、こどもや若者の意見を地域づくりに反映させることを目的とした新たなプログラム『Express your own VIEWS』が始まりました。これは、ボードゲーム型のワークショップを通じて、こどもたち自らが地域の課題を見つけ出し、解決策を考えるという新しい試みです。
まちづくりへのこども・若者参加の重要性
地域の発展には、こどもや若者も大切な意見の持ち主です。しかし、従来のまちづくりは大人が主導することが多く、若者層が持つ貴重な視点や意見が反映されないケースがほとんどでした。『Express your own VIEWS』は、楽しみながら意見を表現できるボードゲームを使用することで、こどもたちが自らの想いや考えを自由に発信できる環境を提供します。これにより、地域の「困りごと」を理解し、解決策を提案する力を養うことができるのです。
プログラムの特徴とゲームの遊び方
『Express your own VIEWS』は、ゲームの中で地域のシンボルや名所を使いながら、こどもたちが“困りごと”に対する解決法を考える内容になっています。プレイヤーは自分が感じる地域の問題を示すカードを引き、地図上のスポットをヒントにアイデアを交わすという形式です。このアプローチは、楽しく意見を表現するだけでなく、交流を通じて創造力も育む効果があります。
Spiceは今後、墨田区の成功を礎にさらに多くの自治体へ展開を進める予定で、多くの関心表明が寄せられています。代表の小牧瞳は「誰もがまちづくりに関わり、地域の未来に自分の言葉を届けることができる社会を目指しています」と語りました。『Express your own VIEWS』は、単なる一回限りのイベントに留まらず、地域に根ざした活動へと発展する機会が期待されているのです。