OSUSOWAKEが農林水産省大臣官房長賞を受賞
千葉県銚子市で展開されている「OSUSOWAKE」が、第13回「食品産業もったいない大賞」において、農林水産省大臣官房長賞を受賞したことが発表されました。この取り組みは、一般財団法人銚子円卓会議と千葉科学大学の協力によって生まれたもので、地域社会における防災と食品廃棄の削減を目的とした新しい試みです。
OSUSOWAKEの基本概要
OSUSOWAKEは、防災用のローリングストックを基にした災害支援の形を提案しています。基本的な考え方は「自助・共助・公助」に基づき、「自助」という個の備えを「共助」という地域の支え合いへと発展させるものです。これは、日常的に食品を備蓄することで防災意識を高め、その備蓄された食品を被災地への支援に活用するという新たな流れを作るものです。
毎日の生活の中で防災を考える機会を増やすだけでなく、寄付文化の醸成にも寄与しています。このように、OSUSOWAKEは日常と災害支援を結びつけた、持続可能な共同作業の仕組みを提供しています。
OSUSOWAKEの特長
この取組の特筆すべき点は、個人の家庭備蓄を地域全体での共助インフラとして進化させたことです。参加者は事前に支援物資を申し込み、もし災害が発生した場合にはその物資が被災地に届けられ、逆に災害がない場合には、申し込んだ本人に対して届けられます。この仕組みによって、無駄のない循環型の支援モデルを成立させています。
また、地域の特産品である干物や米菓を使った支援活動を行っており、地域経済の活性化にも寄与しています。さらに、地域の防災に関する学びを深めるために大学生が参加している点も特長です。これにより、地域のつながりが強化され、心を育む防災文化が育まれていくのです。
表彰式典・事例発表会の概要
「食品産業もったいない大賞」の表彰式は、令和7年10月30日に大手町プレイスホールにて行われ、農林水産省の協力のもと、成果発表も予定されています。特にこの大会は、環境に配慮した事業者を称える貴重な機会となります。
OSUSOWAKEに関連するデータは、参加者が非常に多く、特に昨年度は第1期から第4期にかけて計1865口の参加があり、地元の干物や米菓、支援物資としての食品とともに、様々な地域パートナーや企業が協力して成功を収めています。
今後の展望と参加者募集中
現在、OSUSOWAKEは第5期の参加者と、地域の魅力を生かした取り組みを広げるためのパートナー企業募集が行われています。この活動は、地域内外のつながりを深め、銚子から全国、そして世界へと広がることを目指して進められています。
「MOTTAINAI」が世界的に広まったように、これからも人々の「OSUSOWAKE」が、やさしさと循環の象徴として、世界に響く言葉になるよう、共に活動していくことを呼びかけています。
地域のために、自分のために、そしてより良い社会をつくるために、このOSUSOWAKEの動きに参加してみてはいかがでしょうか?
公式サイトや詳細情報については、
銚子円卓会議のウェブサイトでご確認ください。