平和のバトン
2025-08-09 13:13:25

広島の平和を世界に繋ぐ、千葉の若者たちの挑戦

広島の平和を世界に繋ぐ、千葉の若者たちの挑戦



2023年8月6日、千葉県に拠点を置く特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトが広島で平和講演会を開催しました。この活動は、戦後80年を迎えた広島・長崎のメッセージを、世界の若者たちに届けることを目的としています。三次市立十日市中学校で行われたこの講演会では、広島の若者たちが平和教育にどのように取り組んでいるかが紹介されました。

平和教材『はじめてのヒロシマ』の翻訳



三次市の十日市中学校では、3年生100人が協力して、広島平和記念資料館が制作した絵本『はじめてのヒロシマ』を英訳しました。この翻訳作業は、なかよし学園がケニアやシリアの学校にこの絵本を持参し、現地で朗読・解説を行うために行われました。また、授業後には各学校の図書館にも寄贈され、多くの生徒たちが平和について学ぶ資源となります。

この取り組みにより、広島の学生たちは自分たちの歴史と平和への願いを世界に広める役割を果たしました。また、モンバサの小学校にも『はじめてのヒロシマ』が寄贈され、国際的な教育支援の一環として機能しています。

シリア・デリゾールでの取り組み



さらに、なかよし学園代表の中村雄一は、7月21日から8月3日までシリア・デリゾール県を訪れました。この地域は長年にわたり内戦と革命によって大きな被害を受けており、かつての繁栄が瓦礫と化した姿は、広島や長崎の戦後の姿に重なります。中村は、プレゼンテーションを通じて平和教材を現地の行政関係者に紹介し、彼らは日本の復興の歴史に強い感銘を受けたと言います。

一人の関係者は、「ヒロシマやナガサキのことを知っていたが、その復興のプロセスを深く知ったのは初めてだ」と述べ、教育の力が復興の鍵であることを強調しました。デリゾールで得たこの経験は、彼らにとって未来への希望となるでしょう。

平和への行動



十日市中学校の平和講演会では、生徒たちがシリアの現状を学び、自分たちがどのように国際貢献をしているのかを振り返りました。彼らは「願う平和から行動する平和」を体感し、今後全校で「今、自分ができること」を考え行動する意義を理解しました。

また、長崎県対馬市立西部中学校では、なかよし学園のプロジェクトに参加し、平和カルタを制作しました。このカルタは、アレッポ大学やデリゾールの学校で平和教育として活用され、高い評価を得ることが期待されています。

プロジェクトの意義



本活動は、経済産業省がサポートする「世界とつながる学びプロジェクト」の一環として特定非営利活動法人なかよし学園が全国50校と連携して進めています。教育支援に関わることで、学生たちが国際的な教育の場で成長し、未来への視野を広げることが狙いです。

代表の中村雄一は、「広島と長崎の若者たちが行った平和の行動は、国境や文化を越え、人々の心に届く」と信じています。彼は、教育が武器や暴力に頼らない未来を築くための最も強力な手段であることを訴えます。このプロジェクトを通じて、未来の世代に渡す「平和のバトン」として、教室から始まった小さな行動が大きな変化を生むことを願っています。

さらなる発展を目指して



今後、なかよし学園はさらに多くの若者たちに平和教育の意義を伝え、国際的な連携を深めていく計画です。千葉県を起点としたこの平和のバトンが、世界中で希望の光に変わることを期待しています。


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