CNF配合容器実証
2025-07-18 14:51:20

静岡県ファミリーマートで世界初!CNF配合容器による配送の実証が開始

静岡県ファミリーマートで世界初!CNF配合容器による配送の実証が開始



静岡県では、環境に優しい素材やリサイクルに適したアイデアを促進するため、民間企業からの提案を受け入れた「セルロース循環経済ビジネス実証事業」を実施しています。この中で、伊藤忠商事が推進する「セルロース複合プラスチック物流資材のコンビニ店舗輸送網実装コンソーシアム」が注目されています。一体どのような事業なのでしょう?

CNFとは?



CNF(セルロースナノファイバー)は、木材などの植物由来の繊維をナノレベルにまで微細化した素材で、軽量かつ高強度な特性を持っています。環境負荷の低減やリサイクル可能な素材としての応用が期待されています。

実証事業の詳細



1. 実証事業の目的


この実証事業では、CNFを活用することで物流資材の薄肉化と軽量化を実現し、コンビニ業界が抱える物流の課題を解決することを目指します。具体的には、作業負担の軽減や積載効率の改善を図る狙いがあります。

2. 開発される物流資材


今回の事業で開発される物流資材は、主に食品の配送に使用される薄型容器「バット」です。このバットにはCNFが配合されており、従来のプラスチック容器に代わる新しい選択肢となります。

3. 実証場所


実証事業は、静岡県内のファミリーマート約80店舗及びその倉庫で行われ、CNF物流資材の効果を現場で検証する予定です。これにより、実店舗での使用感や性能が直接測定できる貴重な機会となります。

コンソーシアムの役割


この実証事業は、幾つかの企業や大学が集まり、役割分担を明確にしたコンソーシアムによって推進されています。具体的には、以下のような構成となっています。

  • - 伊藤忠商事株式会社
東京都に本社を置く同社は、プロジェクトマネジメントを担っており、原材料の調達も行います。

  • - 株式会社ファミリーマート
静岡県内の店舗及び倉庫でCNF物流資材の実装を行います。

  • - 三甲株式会社
岐阜県に本社を構え、静岡県内に生産拠点を持つ同社が、CNF物流資材の製造及びリサイクルを担当します。

  • - 国立大学法人京都大学生存圏研究所
製品性能評価や環境評価、そしてものづくりの支援を行い、技術面でのバックアップを提供します。

期待される成果


この取り組みは、単なる事業としてだけでなく、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップといえます。CNFを利用した物流資材が普及すれば、環境負荷を減らすだけでなく、経済的なメリットも享受されるでしょう。

今後、静岡県のファミリーマートでの実証事業がどのような結果をもたらすのか、期待が高まります。持続可能な未来に向けて新たなモデルの構築は、地域経済にも大きな影響を及ぼすことが予想されます。ぜひ注目していきたいプロジェクトです。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: ファミリーマート セルロース CNF

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。