新見市がVTuberと連携し地域活性化を推進
岡山県新見市では、地域の関係人口を増やすことを目的に、株式会社フューチャーリンクネットワーク(FLN)がVTuberとのコラボレーションを実施しました。この取り組みの一環として、バスツアー「新見市ふるさと市民にーみーとツアー」が企画され、昨年度に引き続き開催されました。
ふるさと市民制度とは
新見市では、市外に住む人々を対象に、「ふるさと市民」の登録制度を設けています。この制度は、新見市に愛着を持ってもらい、地域との繋がりを深めることを目的としています。実際に新見市を訪れてもらう機会を提供することが、この制度を支える柱となっています。
VTuberとのコラボレーション
FLNは、昨年の成功を受けて、VTuber「時雨ミト」とのコラボレーションを企画しました。彼女の視点を活かした観光地や特産品の紹介を通じて、多くの人々に新見市の魅力を発信しました。YouTubeでの生配信では、新見市の名所をリアルタイムで紹介し、視聴者からも高い関心が寄せられました。
新見市ふるさと市民にーみーとツアー
2025年10月26日には、このツアーが実施され、当選倍率が2倍を超える応募を得て盛況に終了しました。参加者は、バスの中でVTuberが観光地を紹介するというユニークな体験をしました。訪問先には、おかやまジビエみなみ、夢すき公園、牛弘(昼食)、満奇洞、MSファーム、観光案内所といった名所が含まれていました。
地域への経済効果
この取り組みは応募数が前年比830%を超える大きな成果を上げ、経済には約70万円の効果がもたらされたと推定されています。参加者は新見市に対して好意的な印象を持ち、再訪の意欲を示しています。
さらなる関心の喚起
新見市は、VTuberと連携した様々な施策を展開し、地域の魅力を発信し続けています。SNSを利用したラリー企画も進行中で、訪れた場所の写真を投稿することで得られる特典などを満載し、ここからも新たな訪問者が生まれることを期待しています。
今後の展望
FLNは、VTuberや青年文化を積極的に活用し、地域の魅力を発信することで関係人口創出の成功事例を増やしていくことを目指しています。新見市の取り組みは、他の地域でも応用可能なモデルとして大きな可能性を秘めています。地域と関係人口を結ぶ“持続的なきっかけづくり”の重要性が改めて強調されている中、FLNは今後のさらなる施策に期待を寄せています。
新見市の魅力を発見し、再訪したくなるような体験を提供することで、地域の活性化を促進する取り組みが続くことでしょう。