千葉九十九里町にバリアフリー貸切宿「nicotto」がオープン
2025年の12月、千葉県九十九里町に車いすの方々が安心して宿泊できるバリアフリー貸切宿「nicotto(ニコット)九十九里」が開業します。この新たな宿泊施設は、車いす利用者が家族や友人と共に快適に過ごせるよう、特別に設計されています。
nicottoプロジェクトの背景
このプロジェクトを推進するのは、齋藤成輝氏とその父、齋藤儀一氏です。福祉事業に携わる父親の影響で、彼らは多くの車いす利用者と接してきました。その際、旅行を楽しむことが難しいと感じる方々の声に耳を傾ける機会がありました。特に、父親自身が一時期車いす生活を送っていた経験から、施設全体のバリアフリー化の重要性を実感したのです。
「私たちが長年住んできた千葉の地で、皆さんが心から楽しめる旅行体験を提供したい」という思いが、この宿泊施設の創設につながりました。
nicotto九十九里の特徴
「nicotto九十九里」は、バリアフリー設計が施された一棟貸切宿です。以下は、その主な特徴です。
- - 広い出入り口 : 各部屋の出入り口は車いすが通過できる81センチの幅を確保しています。
- - 使いやすい設備 : 低い洗面台や車いす対応のトイレ・浴室が設置されています。
- - アクセスしやすい電源 : 車いすに座ったままでも手が届く場所にスイッチやコンセントがあります。
さらに、宿泊客の利便性を考慮し、以下のサービスも準備中です。
- - 車いすタクシーとの提携
- - 食事や食材に関する準備
- - 九十九里町内のバリアフリー情報の提供
快適な滞在を実現
宿は、車いす対応のリビングを備え、家族や友人と共に快適に過ごせる空間を提供します。開放的なウッドデッキやバリアフリー対応の屋外BBQスペースも魅力です。夜にはプライベートテラスから美しい星空を眺めることもできます。特に、フルフラットの動線が実現するスムーズな移動は、車いす利用者にとって大きな安心感をもたらします。
クラウドファンディングの実施
「nicotto九十九里」のオープンにあたり、10月18日(土)21時から12月3日(水)まで、クラウドファンディングが実施されます。集まった寄付金は、バリアフリー環境の整備に活用され、特に「車いす移動できる芝生の庭を備えたガーデンエリア」の整備に使用される予定です。
車いす利用者が旅行を楽しみ、素晴らしい体験を共有できる場所を実現するため、ご支援を心よりお願い申し上げます。ニコットプロジェクトに参加することで、多くの人々が新たな旅を体験できる未来が広がります。皆さまのご協力をお待ちしています。