新しい教育旅行スタイル『GREEN JOURNEY for SCHOOL 横浜』のトライアルツアー実施

新しい教育旅行スタイル『GREEN JOURNEY for SCHOOL 横浜』が誕生

環境に配慮した社会作りが求められる現代、教育旅行はただの観光から、学びの場へと変わりつつあります。横浜市が主導するヨコハマ未来創造会議は、日産自動車株式会社、株式会社日本旅行と連携し、若者を対象にした新たな教育旅行プログラム『GREEN JOURNEY for SCHOOL 横浜』を立ち上げました。このプログラムはサステナブルな未来にむけて自らの行動を見直し、理解を深めることを目的としています。2023年7月12日には、トライアルツアーが実施され、参加した豊島岡女子学園の生徒たちもその一環として新しい学びを体験しました。

プログラムの背景

サステナブルな行動を育むためには早い段階からの教育が不可欠です。旅行は、普段とは異なる環境でさまざまなことを体験できる貴重な機会を提供します。この視点から、Yokohama未来創造会議の活動メンバー、日産自動車、日本旅行など全17社が集まり、従来の教育旅行とは異なる新しいプログラムの開発に取り組んできました。プログラムを通じて生徒たちが持続可能な未来を自分ごととして考え、実践することを目指しています。

プログラムの特徴

『GREEN JOURNEY for SCHOOL 横浜』は「旅行者から創造者へ」をテーマに展開されます。これにより、生徒たちの旅行がただの観光ではなく、問題を見つけ出し、解決策を考える創造的な旅へと進化します。具体的には、参加者は「将来住みたいサステナブルな未来のまち」を考え、自分が選んだ職業の観点から課題設定を行います。事前学習、当日のフィールドワーク、事後学習を通じて、自ら主体的に課題を探求する機会が与えられます。

トライアルツアー実施レポート

このプログラムの効果を確認するため、脱炭素に力を入れているみなとみらい21地区を舞台に、トライアルツアーが行われました。参加した先生方からは「職業の視点で街を観察することで、より深く考えるきっかけとなった」との感想が寄せられました。日産自動車本社での電気自動車の学びや、地域企業との交流を通じて、サステナブルな取り組みを実践する企業に触れたりすることで、リアルな学びを体感しました。生徒たちは、持続可能な生活を意識しながら、プロジェクトの完結までの過程で多くの気づきを得ることができました。

今後の活動計画

トライアルツアーで得たフィードバックを基に、プログラムのブラッシュアップを行い、さらに充実した内容へと進化させる予定です。次回のトライアルツアーは9月に予定され、最終的には11月に商品化を目指しています。商品化後は広域的に修学旅行として展開し、地域社会との連携を強化していく考えです。サステナビリティと学びの実現を追求し、次世代を担う若者の意識と行動を変容させる新しい旅行スタイルを作り出します。

まとめ

ヨコハマ未来創造会議、日産自動車、日本旅行とともに立ち上げられたプログラム『GREEN JOURNEY for SCHOOL 横浜』は、生徒たちにサステナブルな未来を考え、体感させるための重要な一歩です。非日常の旅行体験を通じて、持続可能な社会の形成に向けた意識を高めることを学びの一環とし、未来に貢献できる人材を育成することを目指しています。これからもこのプログラムの進化に注目し、次世代の旅の形を見守りたいと思います。