中高生の看護職体験イベント「ナスみら2025」の魅力と参加者の感想
2025年11月9日、東京都北区で開催された中高生向け看護体験イベント「ナスみら2025」。このイベントは、看護職への興味を持つ中高生を対象とした体験型プログラムで、294名が参加し、満足度はなんと100%を達成しました。
イベントの背景と目的
高齢化社会の進展に伴い、看護職の需要が高まっています。しかし、看護系大学や専門学校の受験者数は減少傾向にあり、進学を希望する理由が「安定した職業」や「親や先生に勧められた」ことに関わるケースが多いのが現状です。本イベント「ナスみら」は、看護職に対する理解を深めると共に、進路選択に悩む若者に新たな視点を提供することを目指してスタートしました。
参加者からの声
参加者のアンケート結果によると、イベントの内容に対する満足度は非常に高く、「満足した」と回答した人は84.6%に達しています。また、次回参加希望率も99.3%という結果が示す通り、多くの参加者が今回の体験に満足し、再度参加したいと考えていることが伺えます。実際に参加者からは、「医療の疑似体験から進路相談まで内容が充実していた」との声や、「採血や沐浴など通常ではできない体験ができて、有意義だった」との感想が寄せられました。
人気コンテンツ
本イベントでは、参加者が普段就学している環境ではなかなか体験できない医療技術を学ぶ機会が設けられました。具体的には、1位が「点滴・採血チャレンジ」、2位は「バイタルサイン測定・心音聴取」、3位には「沐浴・妊婦体験」といった多岐にわたるプログラムがあり、多くの中高生が積極的に参加しました。
進学相談エリア
また、進学相談エリアも人気を集めました。8校の看護系大学・専門学校が出展し、直接教職員や在校生から学校の特徴やカリキュラムについて説明を受けることができる貴重な場となりました。特に、異なった校の特徴を一度に比較できた点は、多くの中高生と保護者にとって有益だったと評価されました。
看護師によるミニセミナー
このイベントには、医療従事者によるミニセミナーも充実しており、「専門or大学どっちがいいの?」「親子で学ぶ無理のない学費準備ガイド」といった内容が実施されました。普段なかなか聞けない専門的で実践的な情報を得られる場として、多くの参加者から好評を得ました。
自分の未来を考える「私のなりたい看護師」桜
会場の一角には、参加者が自分の「なりたい看護師像」を桜型の紙に書いて貼り付ける「私のなりたい看護師桜」が設置されていました。この桜に多くの花びらが付けられることで、参加者の夢や目標が具現化されていく様子がとても印象的でした。イベント終了時には、桜の木が満開になり、参加者の想いを象徴するものとなっていました。
今後への展望
イベント後のアンケートからは、救急救命に関する体験や手術室の見学希望が多かったことも分かりました。また次回の開催に向けて、より多様なプログラム展開が期待されています。参加者一人ひとりの関心を引き出し、看護職の魅力をさらに伝えるイベントの継続が求められます。
「ナスみら」は、中高生が看護職の魅力を五感で体験する貴重な機会でした。次回もぜひ多くの参加者に支えられ、充実したプログラムを提供し続けてほしいと思います。