防災カルタで未来を
2026-06-22 10:55:18

高校生が防災カルタで未来をつなぐ:静岡の新たな挑戦

高校生が防災カルタで未来をつなぐ:静岡の新たな挑戦



2026年6月21日、浜松市にあるオイスカ浜松国際高校で、高校生を対象としたリーダーシップ研修会が開催されました。この研修は、特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトが実施する「浜松発・世界とつながる防災カルタプロジェクト」の一環として行われました。

本プロジェクトの目的は、静岡県に住む外国籍ルーツの住民や日本人住民、また海外の災害リスクを抱える地域に、実用的で楽しい防災教育を提供することです。静岡県は南海トラフ地震などの大規模災害リスクを抱えており、特に多様な文化を持つ住民が集まる地域では、言語や文化の壁が避難行動において大きな障害となります。

この研修では、参加した高校生たちが日本の防災の基本や静岡県の災害リスクについて学びました。その後、彼らは「今、自分にできること」として防災カルタの制作に取り組むことになりました。カルタには、避難時の心構えや、地震・津波・火災への備え、助け合いの重要性などが盛り込まれ、誰もが理解しやすい形式で作成されます。

防災カルタ制作の意義



防災カルタの制作は、参加した高校生たちが地域の防災リーダーとしての役割を果たすための第一歩です。このカルタを通じて、「誰ひとり取り残さない防災教育」が目指されています。例えば、避難所での過ごし方や、外国籍住民が遭遇する可能性のある壁をいかに乗り越えるか、こうしたテーマを扱っていきます。楽しみながら学べる教材として、小さな子どもたちや日本語を母国語としない人々に防災教育を届けることが狙いです。

また、これまでのなかよし学園の海外での教育支援や防災支援の経験を生かし、静岡の地域課題を解決するための「循環型の防災教育モデル」を構築します。これにより、多文化共生社会静岡の防災課題にも対応していきます。

成果と今後の展開



今後、なかよし学園プロジェクトは浜松・静岡地域の学校やNPO団体と連携し、防災カルタの制作ワークショップや体験会を開催する予定です。完成したカルタは、静岡県内の学校や日本語教室、全国の防災イベントなどで使用されるほか、連携する海外の学校でも教材として展開されます。こうして、日本で育まれた防災の知恵を世界中の地域に届けることが目標です。

また、高校生が制作したカルタを通じて地域の人々の反応を受け取りながら、教材を進化させていく循環を「CoRe Loop」と呼び、この取り組みは一度限りのものにはとどまりません。ご自身の言葉で防災を考え、自らの手で他者へ伝える力を高校生たちが育んでいけると信じます。

地域課題の解決に向けた挑戦



このプロジェクトは、ふじのくに未来財団の「静岡トヨタ自動車 ハイブリッド基金」の助成を受けて実施されており、地域社会の防災活動の一環として、高校生が自らの視点で地域課題を見つけ、教材を制作し、地域や国際的な網の目でつながる力を育てていくことを目指します。

災害はいつ、どこでとは限らず起こり得ますが、円滑で迅速な避難を可能にするために、言葉の壁を乗り越えた教育がどれほど重要かを改めて認識させられるプロジェクトです。高校生が手掛ける防災カルタが、多くの人の命を守る一助となることを期待しています。


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