八街産ワインの未来を担う、挑戦する酒造りの道
千葉県八街市は、地域ブランドの価値を高めるために、ワイン特区として知られる存在となっています。特に、八街産ワイン「Sawa Wines」を手掛ける株式会社山本ファームが、持続可能な地域経済を構築するために新たな挑戦をしています。今回は、山本ファームが取り組む設備投資やクラウドファンディングについて詳しくお伝えします。
山本ファームの歩み
株式会社山本ファームは、創業から14年に渡りぶどう栽培に注力してきました。祖父から受け継いだ農地で、質の高いぶどうの栽培に取り組んできたのです。自社で醸造することは難しかったものの、2021年には千葉県初のワイン特区に認定され、酒造免許も取得。これにより、「Sawa Wines」として本格的なワイン製造がスタートしました。
挑戦の背景
今期を迎え、山本ファームは八街産ワインの生産拡大、品質維持、そしてブランド化を進めるため、2つの設備投資を決断しました。まず一つ目は、ぶどうの収穫量を増やすために「雨よけ設備の新設」です。この設備を導入することで、ぶどうに病気が発生するリスクを抑えることができ、計画的な収穫量を確保し、ワインの生産本数を維持できるようになります。
二つ目の投資は「ワイン貯蔵タンクの増設」です。現在のタンクは大型のみですが、少量でも高品質なワインを製造するためには、容量の小さなタンクが必要です。新しいタンクを増設することによって、ワインの空気接触を最小限に抑え、結果として品質向上へつながるのです。
クラウドファンディングの挑戦
新たな挑戦に向けて、山本ファームは4回目のクラウドファンディングに挑戦しています。これまでの3回では、168名から合計2,103,000円の支援を受けることができました。特に、1回目のクラウドファンディングでは、千葉県に上陸した台風15号以降、甚大な被害を受けたにも関わらず、目標金額を超える支援をいただきました。この経験が、山本ファームの活動を一層活発にしているのです。
今回のプロジェクト名は「ぶどう畑に雨よけ設備を設置して、タンクも増設しもっと美味しいワインを造りたい!」というものです。募金サイトはCAMPFIREを利用しており、応募期間は2025年1月18日から2月28日まで。目標金額は300万円で、All-in方式での資金調達を目指しています。
未来への期待
地域経済の活性化、そして八街市の特産品としてのワインのブランド価値向上を目指す山本ファームの挑戦は、まだ始まったばかりです。ぶどうの樹が大きく育つまでに長い時間が必要ですが、山本代表は「耐えて、育て、栄光を収穫する」という熱い意志を持って日々の取り組みを続けています。地域の特産品としてさらなる成長を遂げる「Sawa Wines」に期待が寄せられています。
会社概要
- - 社名: 株式会社山本ファーム/Sawa Wines
- - 所在地: 千葉県八街市小谷流887-1
- - 代表者: 代表取締役 山本博幸
- - 創業: 2018年3月
- - 事業概要: ぶどう栽培・ワイン醸造・販売、特産品の販売
- - ウェブサイト: Sawa Wines
八街市の新たな挑戦に、ぜひ注目してください。