KOSENセキュリティコンテスト2025の全容
令和7年10月25日(土)、千葉県木更津市の木更津工業高等専門学校が主催する「KOSENセキュリティコンテスト2025」が、全国の高専生を対象にオンライン形式で実施されました。この大会はKOSENサイバーセキュリティ教育推進センター(K-SEC)が運営し、国公私立高専から30チーム、合計99名が参加しました。大会はCTF(Capture The Flag)形式で行われ、情報セキュリティの知識や技術を競い合う場として、全国から注目を集めました。
競技の概要
本大会は、午前9時20分から午後4時までの間に行われ、参加者によるお題の解決に挑むスタイルです。競技の内容は多岐にわたり、Webセキュリティ、暗号、バイナリ解析、フォレンジック、ネットワークなど、難易度の高い問題に取り組むことで得点が加算される仕組みです。そのため、参加者は協力し合いながら、問題を解決する戦略を考え出していました。また、問題作成や運営については株式会社ラックが業務を委託され、株式会社日立製作所などの協力を受けて、実施されました。
結果発表
大会の結果は、以下の通りに発表されました。
- - 優勝:奈良工業高等専門学校チーム「25時、MOREMORE VSコードでJUMP!。」(5550点)
- - 準優勝:長野工業高等専門学校チーム「WabiSabiWasabi」(5100点)
- - 3位:東京工業高等専門学校チーム「sudoNeko」(5050点)
- - 4位:木更津工業高等専門学校チーム「m01nm01n」(4900点)
- - 5位:鳥羽商船高等専門学校チーム「helltoba.com」(4500点)
優勝したチームは、接戦の末に見事な成績を収め、その実力を証明しました。
参加者の感想
大会に参加した選手たちは「難しい問題が多かったが、良い経験になった」「自分の知らなかった知識を得ることができ、参加したことに感謝している」といった声を寄せていました。このような感想からも、本大会が参加者にとって貴重な機会となったことが伺えます。また、「楽しかった!もっとスキルを向上させたい」という前向きな意欲も見られ、若い才能の育成に期待が寄せられます。
これからの展望
KOSENセキュリティコンテストは、平成28年にスタートして以来、今年で10回目を迎えました。これまでの実績は、全国の高専生や指導教員、運営スタッフ、協賛企業のご支援をもとに築かれてきました。今後も情報セキュリティ分野での人材育成を目指し、さらなる競技環境の充実を図っていくことが約束されています。
KOSENサイバーセキュリティ教育推進センターについて
この大会を運営しているKOSENサイバーセキュリティ教育推進センター(K-SEC)は、高専におけるサイバーセキュリティ教育を強化するために設立された組織です。木更津高専と高知高専が共同で運営し、サイバー社会に適応できる人材の育成を目指しています。教育プログラムは多様で、学生たちが実践的なスキルを身につける機会を提供しています。
さらに、木更津工業高等専門学校は1967年に設立された国立の高専校であり、これまで数多くの卒業生が様々な分野で活躍しています。その理念は、創造的なエンジニアの育成であり、これからも地域に貢献する人材の輩出を目指しています。
詳細は公式ウェブサイト(
K-SEC)や、学校の公式ページ(
木更津高専)をチェックしてみてください。