千葉県柏市で特別上映！ショートフィルム傑作選に注目

柏市の映画館が魅せるショートフィルム特集

千葉県柏市に位置するキネマ旬報シアターで、特別な映画上映企画「キネ旬セレクション世界のショートフィルム傑作選」が2023年10月25日から11月7日までの2週間限定で実施されます。この企画は、ショートフィルム専門のオンラインシアター「ブリリアショートショートシアターオンライン（BSSTO）」が地域の映画館を応援するために取り組んでいる初めてのプロジェクトです。

キネマ旬報シアターは、日本で最も歴史のある映画専門誌「キネマ旬報」の運営するミニシアターで、多様な映画作品を上映してきましたが、近年は設備の老朽化が課題となっています。今回の企画は、映画ファンが集まり感動を分かち合う場として、また新たな映画体験を提供することを目的としています。BSSTOは、オンラインだけでなく映画館でのショートフィルムの魅力も広めようとしており、それがこの特集上映につながりました。

特集上映では、4つの短編作品が選ばれています。まずは『サーシャの坂道』。日本制作のこの作品は、ロシアとウクライナの紛争を背景に、小学生の不安が描かれています。次に『ハイパースティション』は、迷信に翻弄される二人の運命を描いたフランスのコメディ。続いて、イタリアの『アナとの約束』では、第二次世界大戦に関連した兵士の記憶が描かれ、最後にオーストラリア制作の『沈黙の中で』が、政治的な緊張が影響を及ぼす秘密の恋を物語っています。

キネマ旬報シアターの支配人三浦理高氏は、今回の上映に対して強い期待を寄せています。「ショートフィルムの特集上映は当館では初の試みです。オンライン視聴やSNSで配信されるショート動画の流れを受け、若い世代にも映画館体験を楽しんでもらいたい」とコメントしています。

この企画は、映画の新たな楽しみ方を提案するものでもあり、観客が共感できる作品を通して、映画館の魅力を再発見できる絶好の機会です。また、売上の一部はキネマ旬報シアターに寄付され、その運営を支える助けになるとのことです。