平和のメッセージ
2025-09-11 12:29:46

広島とルワンダをつなぐ平和のメッセージプロジェクト

平和のメッセージがつなぐ広島とルワンダの絆


9月10日、広島市立広島特別支援学校で「世界とつながる学びプロジェクト」の講演会が開催されました。このイベントは、NPO法人なかよし学園プロジェクトが千葉県を代表して行い、生徒たちの創作物が国際的な対話の糸口となりました。

この取り組みは、8月5日に教職員向けの研修を経て、8月18日から25日にかけて行なったルワンダプロジェクトの一環として実施されました。その中で、広島の生徒たちが作成した平和ポスターが海外へ届けられ、現地の生徒たちとの交流が実現しました。

平和ポスターの旅


広島からルワンダへ向けた平和ポスターは、以下の3つの学校に贈られました:
  • - KIBAGABAGA小学校(キガリ市のスラム地域)
  • - KINAZI小学校(地方の貧困地域)
  • - キガリ・ジェノサイド・メモリアル
特にKINAZI小学校では、現地の生徒たちが広島のポスターに自らのメッセージやイラストを加える「平和のコラボレーション」が行われました。この作品は、講演会当日に広島へ元の場所に帰ってきました。

負の遺産を超えた共鳴


ルワンダでは1994年に起こった悲劇的なジェノサイドの経験があり、広島と同様に記憶の継承が重要視されています。このような背景を持つ両地域が「平和」という共通のテーマで結びつくことは大きな意味を持ちます。広島の生徒たちが、自らの作品が国際的な対話を生む瞬間を体感し、「自分たちの行動が世界を動かした」と実感したことは、教育の場において重要な意義を持っています。

相互の学びと成長


この取り組みを通じて、広島の特別支援学校の生徒たちは「受け手」という立場から「担い手」へと変わっていきました。生徒たちの制作したポスターは、ただの作品ではなく、平和の理念を体現する行動へと昇華されました。講演会後、ある生徒は「世界の子どもに勉強の教材を作りたい」、「福笑いの楽しさを世界に伝えたい」と新たな目標を語りました。

教育のグローバルな価値


日本の特別支援教育の質の高さを世界に発信する機会となり、包摂的で質の高い学びが国境を越えて循環することの実例を示しています。このプロジェクトは、SDGs目標4「質の高い教育をすべての人に」に貢献するものでもあり、特別支援教育が国際的に評価されるための道を切り開いています。

今後の展望


今後もなかよし学園は、創作を通じて国際的な交流を進め、「支援される側から支援する側へ」という意識の転換を全国の学校で推進していく予定です。広島が平和の実践のモデルとなり、世界中にその理念を広げることを目指しています。特別支援教育を通じて、次世代の平和を担う「当事者」を育てていくことが、私たちの使命です。

この活動は、一人ひとりの小さな行動が重なり合うことで平和の道を築くという信念を持って続けられています。様々な人々がこのプロジェクトに貢献してくれることを期待し、さらに広がりを見せていくことを願っています。


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