高齢者の転倒を防ぎ、健康長寿を目指すプロジェクトが始動

千葉県柏市にある『柏健康ソーラン倶楽部』が、新たに「歩いて行こう！プロジェクト」をスタートさせます。このプロジェクトでは、転倒予防に焦点を当てたオリジナルの啓発ソングとダンスを制作し、全国に広げていくことを目的としています。2025年3月1日からはクラウドファンディングを開始し、資金を募ります。

健康も命も守るための新たな挑戦

日本の高齢化が進む中、転倒によって命を落とす方が増加しており、これは大きな社会問題となっています。令和3年のデータでは、転倒・転落・墜落による死者数は10202人に上り、65歳以上の高齢者に限れば9509人に達します。これは交通事故による死者数の4倍以上という驚くべき数字です。

この事実から、柏健康ソーラン倶楽部の代表である藤﨑成吾さんは、転倒事故の啓発が急務であることを痛感し、自らも母と祖母を「転倒」による怪我で亡くされた経験をもとに、転倒予防の重要性を広める活動を始めました。体の健康を維持するためには、運動習慣を身につけることが不可欠です。

転倒の危険性とそのままの姿勢

藤﨑さんは、転倒を単なる運動不足やハプニングではなく、重大な傷病を引き起こすリスク要因と認識しています。転倒によって骨折や寝たきりを引き起こし、さらには認知症などの合併症をもたらす可能性があるため、予防を意識し、実行していくことが必要です。このプロジェクトでは、これを広く知ってもらうために、楽しく踊れるダンスを含んだ啓発ソングを通じて、運動習慣を促していきます。

楽しさを重視した転倒予防

自宅で一人で運動を続ける高齢者は多くなく、そのため『楽しく簡単に踊れるダンス』を制作します。このダンスを通じて仲間と一緒に楽しむことで、自然に運動習慣を身につけることができるようになります。また、楽曲はボーカルグループ「Unlimited tone」のメンバーであり、シンガーソングライターであるLuz fonte氏に依頼しています。

クラウドファンディングの概要

このプロジェクトのクラウドファンディングは、2025年3月1日から4月15日まで実施されます。皆さんの応援で、転倒予防の啓発ソングを全国に届ける一助となります。ためしてみたい方は、プロジェクトページをご確認ください。臨機応変な活動が行われている中で、より多くの人々に転倒の危険性や運動の重要性を知っていただくことが、健康長寿への第一歩となることでしょう。

柏健康ソーラン倶楽部の活動実績

この団体は2016年に設立され、転倒防止や介護予防のための運動指導を積極的に行っています。また、地域のイベントに参加し、多くの方々に活動のPRを行ってきました。今後も、地域社会に根付いた活動を展開し、さらなる転倒予防の周知を図っていきます。医療関係者との連携や地域支援も積極的に行い、皆が元気で長生きできる社会を目指します。