Sanko IBの冷却技術
2025-12-18 11:17:32

次世代データセンター冷却技術を検証する施設にSanko IBが参画

Sanko IBが「Data Center Trial Field」に参画



株式会社Sanko IB(本社:東京都港区、代表取締役社長 北川省吾)は、データセンターの効率化および持続可能な未来の実現を目的とした「Data Center Trial Field」の共同検証に参加することを発表しました。この取り組みは2025年10月から開始され、最新の冷却技術を駆使したデータセンターの運用において、重要な役割を果たすことを目指しています。

Data Center Trial Fieldの概要



「Data Center Trial Field」は、株式会社NTTデータと日比谷総合設備株式会社が共同で開設した施設です。この施設は、データセンターの次世代冷却技術の実証を目的とし、データセンターの環境を再現した状況下でさまざまな実験を行います。具体的には、液体冷却技術に関する新しいアプローチの実機稼働を実施し、冷水温度や流量といった最適な条件を探ります。さらに、既存のデータセンターへ新技術を導入する際の監視システムや施工、運用面での評価、また保守作業員のトレーニングも行うことで、実践的なノウハウを蓄積する狙いがあります。

この施設は、データセンターの事業者や機器メーカー、ITベンダー、研究機関といった多様なステークホルダーの共同参加により、実際の運用上の課題を検証するための貴重なプラットフォームとなっています。

Sanko IBの参画内容



Sanko IBは、米国Tridium社が開発したビルディングオートメーションシステム「Niagara Framework®」を活用し、各種設備の統合的な監視、制御、データの収集、アラーム管理、ネットワーク監視などを行います。新たに導入される液冷・液浸技術において、このNiagara Frameworkを適応することによる様々な利点や可能性を評価し、起こりうるトラブルへの対策を講じることで、データセンターの運用の質を高めることに取り組みます。また、他の関連事業者と連携し、システム統合を進めることで、管理の効率化や運用コストの最適化を目指します。これらの努力が、データセンターのカーボンニュートラルに貢献することを期待しています。

Niagara Frameworkについて



Niagara Frameworkは、建物におけるさまざまな機器やシステムを一元化するためのオープンプラットフォームです。このシステムは、BACnet、Modbus、SNMP、MQTT、OPC UA、oBIXなど、一般的な通信プロトコルに対応しており、メーカーに依存せず、多様な設備と互換性を持っています。また、単一の拠点から複数拠点にわたる統合まで対応可能なため、柔軟なシステム設計が可能となります。Niagara Frameworkを使用することで、複数の情報を集約し、直感的に視覚化することで運用が効率化され、少ない人手でも高品質な運用が実現できます。

このように、Sanko IBはデータセンターの未来を見据えた技術検証に貢献することで、持続可能な社会の実現を目指しています。詳細は公式サイトで確認してみてください。


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