市原市役所がIT運用管理「AssetView」を導入し業務効率を向上

市原市役所が「AssetView」を導入

市原市役所が、ハンモック社の統合型IT運用管理ソフト「AssetView」を導入しました。この取り組みにより、業務の効率化とセキュリティ強化が期待されています。本記事ではこの導入の背景や効果について詳しく紹介します。

市原市の概要

市原市は、千葉県の中央部に位置し、約27万人の住民が暮らす県内最大の市町村です。面積は368.2km²で、国内有数のコンビナート群があることから産業の中心地でもあります。また、水と緑に恵まれた自然環境や多くの史跡、文化財が存在し、「日本の縮図」と称される魅力的な地域です。特に、2020年1月には養老川流域において、77万年前の地磁気逆転現象が観察できる地層が国際的に認められ、観光地としても注目を集めています。

導入背景と課題

市原市役所は、管理対象のPC台数が3,000を超える多拠点・多端末環境を有しており、煩雑な資産管理が課題となっていました。従来はExcelやWSUS、SCCMを利用して管理していましたが、一元管理が求められる状況にありました。加えて、ネットワークの帯域を圧迫せずに更新管理を行う必要があるため、IT資産管理ツールの導入を考え始めました。

課題の詳細

- Excelによる手動管理: 煩雑でヒューマンエラーが発生しやすい。
- ネットワーク負荷の調整: 拠点ごとの回線状況に配慮した管理が求められる。
- 運用面でのハードル: WSUSやSCCMの運用には専門的な知識が必要だった。
- ヘルプデスクの効率化: 効率的な対応が困難だった。

「AssetView」を選んだ理由

市原市では複数のIT資産管理ツールの比較検討を行い、以下の理由から「AssetView」を選択しました。

- 初心者向けの親しみやすいユーザーインターフェース: 誰でも使いやすく、導入のハードルが低い。
- フレキシブルな価格設定: 予算に応じた柔軟なプランが選べる。
- 負担の少ない更新管理機能: ネットワークへの負荷が少なく、快適に運用できる。

導入後の効果

「AssetView」を導入した結果、以下のような効果が見られています。

- 業務の自動化: 棚卸し業務が自動化され、業務の効率と正確性が飛躍的に向上しました。
- セキュリティの強化: ソフトウェアの適正管理が進み、セキュリティ向上に寄与しています。
- 閉域環境における更新業務: Windows UpdateやMicrosoft 365の更新が円滑に行えるようになりました。
- ヘルプデスクの効率化: リモートコンソール機能の導入で、ヘルプデスクの対応がスムーズになりました。
- 属人化の解消: わかりやすいUIによって、特定の担当者に依存することなく業務を行えるようになりました。

市原市役所のコメント

市原市情報政策課の課長、中田直樹氏は、「市民の個人情報を扱う職務上、セキュリティ強化は必須です。今後はゼロトラストにも取り組んでいきます。しかし、まずは情報を整頓し管理できていることが大切です。『AssetView』によって正確なIT資産管理が実現され、今後の方針が明確になることが期待されます」と述べています。